Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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ミート力をアップさせたいと考えた時、大切なのは強い打球を反対方向に打てる動作となります。野球のバッティングは反対方向に打とうとするとインサイドアウトのバットスウィングになり、引っ張ろうとするとアウトサイドインの形になります。アウトサイドインではバットが早いタイミングで返ってしまい、力強く打てるポイントが非常に少なくなります。そのためにミート力が低下しやすくなります。
一方インサイドアウトの場合は最後の最後までバットが返らないため、トップハンドを使ってバットを力強く押し出せる距離が長くなり、その結果ミート力がアップすることになります。日本球界ではホームランバッターはあまり率を残せず、率を残そうとすると長打が減ってしまいますが、これは長打を体重移動を利用し、アウトサイドインで打とうとしてしまうためです。長打をインサイドアウトで打ちに行ければ、実は長打も率も同時に追い求めることができるのです。
例えば2001年、バリー・ボンズ選手は73本塁打をマークしましたが、打率も.328というハイアベレージでした。翌年も46本塁打をマークしながら、打率は.370をマークしています。ボンズ選手のように理に適った打撃モーションを体得することができれば、長打も打率も好成績を残せるようになります。
ではボンズ選手はどのような打撃モーションだったのか?一言で言えばステイバックで打つスタイルでした。ステイバックとは体重移動をせずに、軸脚に体重のほとんどを乗せた状態で打つ打撃モーションです。そしてステイバックで打つことができると、特に何も意識しなくてもバットが自然とインサイドアウトで出て行くようになります。
鍵は軸脚に体重を乗せることにより、軸脚股関節の機能性が高まることです。軸脚に体重を残すというのは、すなわち上半身の重さを軸脚股関節に乗せるということになります。そうすると軸脚股関節が屈曲し、上半身がやや前傾していきます。この体勢ではバットを遠回りさせることはできません。つまりアウトサイドインになりにくいということです。
さて、反対方向に強い打球が打てるモーションになってくるとミート力がアップするわけですが、勘違いしてはいけないことがあります。それは体そのものを反対方向に向けていく打ち方です。ヒット&ランなどがかかっている時に、このような打ち方をする選手は多いと思います。しかしこれでは本当に反対方向にしか打つことができず、足の踏ん張りが利きにくいということもあり、強い打球を飛ばすことが難しくなります。ですので体そのものを反対方向に向けないように注意してください。
Littlerockheartの
スラッガー養成コースでは、基本的にはステイバック打法を指導しています。もちろん要望があれば体重移動を行うウェイトシフトの指導も可能なのですが、しかしこの記事の理論に沿い、要望がない限りは理論を丁寧に説明した上で、ステイバック打法の指導を行っています。現役選手はもちろんのこと、草野球でも打力をアップさせたいという方は、ぜひスラッガー養成コースを受講してみてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ