Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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今回はスタンスについて書き進めてみたいと思います。スタンスというのは足部をどのように構えているか、ということです。結論から言うと一番の基本となるのは、つま先と膝がしっかりと正面を向く形となります。右打者であれば両方のつま先と膝が左打席を真っ直ぐ向き、左打者なら右打席を向くスタンスです。このスタンスを取ることにより、センター返しをさらに強い打球で打てるようになります。
上述したスタンス以外だと、内股気味になるか、がに股気味になるかとなります。さらに分けると軸足だけ内股、非軸足だけが内股というように、どちらかの足が内股、もしくはがに股になるという形もあります。もっと言えば軸足ががに股で、非軸足が内股になるという、左右で異なるスタンスを取っている打者も少なくありません。
野球場はなぜセンターがレフトやライトよりも深く作られているのか?それは良い動作で打つことができると、センターに飛ぶ打球が最も遠くへ飛んでいくからです。だから昔の人はセンターだけを両翼よりも深く作ったのです。
基本的な話になりますが、やはりバッティングはセンター返しが一番大切なのです。センターにしっかりと打ち返せる動作で打っているからこそ、流打ちや引っ張りも良い動作で行えるようになるのです。
軸足のスタンスにフォーカスを当てると、ここが内股になり過ぎると内転筋が外側を向いてしまい、下半身によって上半身の突っ込みを抑えることができなくなります。逆にがに股になってしまうと、単純に踏ん張りが利きにくくなります。さらには軸足ががに股になるということは下半身は逆方向を向き、上半身はセンター返しをしようとする形になり、上半身と下半身が上手く連動しなくなってしまい、その結果腕力に頼った手打ちになりやすくなります。
上半身と下半身を上手に連動させるためにも、スタンスは両足ともにつま先と膝が真っ直ぐ反対打席を向くように取るようにしましょう。そうすれば踏ん張りも利きますし、体もかんたんには開かなくなります。その結果力強いスウィングが実現され、ミート力がアップするようになります。もしスタンスが目立った内股やがに股になっている場合は、まずは1〜2週間でもいいので、反対打席を真っ直ぐ向くスタンスを試してみてください。
内股やがに股、オープンスタンスやクローズドスタンスはあくまでも応用です。ですので一番の基本となる真っ直ぐのスタンスでしっかり打てるようになった上で応用にチャレンジした方が、その応用もより活きてくるようになります。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ