スウィング速度を高める2種類のバットを使う素振り

TeamKazオンライン野球塾 Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
YESなら こちらのページも必読!
野球というのは「技」のレベルを競うスポーツです。つまり腕力で行うスポーツではないということです。打球の飛距離を伸ばすために腕力を一生懸命鍛えている選手が近年非常に多いように感じられます。そしてその腕力を使ってフルスウィングをし、飛距離を伸ばそうとする打ち方。しかしこれでは本当の意味での飛距離は伸びません。

確かにジャストミートすればアレックス・カブレラ選手のように、160mオーバーの特大ホームランを打てるかもしれません。ですがバッテリーからすれば、腕力を用いてフルスウィングをしてくる打者ほど料理しやすいタイプはいないのです。ちなみにカブレラ選手は腕力に頼る打者ではなく、質の高い技を持ち合わせた巧打者でした。

パワーというのは「速度×重量」で計算することができます。つまりいくら上腕二頭筋を太くしたとしても、速度が低下してしまってはパワーアップという結果にはつながりません。トニ・ブランコ選手が158kmというスウィング速度を計測したというニュースがありましたが、これはブランコ選手が腕力だけではなく、高い技術も持っているからこそ実現できた速度なのです。

もし腕力だけでバットスウィングが速くなるのであれば、ボディービルダーたちのスウィング速度は大変なことになってしまいます。ですが実際にはそうはなりません。なぜならボディービルダーたちには、バットを高速で振るための技術がないためです。ではバットスウィングの速度をアップさせるためには、どうすればいいのでしょうか?

その答えは2種類のバットを使いわけて素振りをすることです。素振りを100回する場合、最初の90回は通常の重さのバットで素振りを行います。最後の10回を通常の8〜9割程度の重さの軽いバットで素振りを行います。

素振りというのは打撃動作を改善するのと同時に、筋トレ効果もあります。素振りという筋トレを行った直後に、軽いバットを使って素振りをすることで、通常の重さのバットを振った時よりも速くバットを振ることができます。つまり、より速い動作でバットを振るための動作で素振りを終えることにより、より速く動く筋肉を作るという考え方です。

1kgくらいあるマスコットバットの場合は筋力アップにはつながりますが、バットスウィング速度の向上にはほとんどの場合つながりません。逆に高校球児が900gのバットで素振りをしたあとに、700g程度の軟式用バットで素振りをすると、スウィング速度は明らかに速くなります。この速くなった動作でトレーニングを終えることにより、速い動作が取れる筋肉へと再調整することができるのです。

すでに上述しましたが、パワーとは速度×重量です。つまり今現在持っている筋肉量を変えなくても、その筋肉がより速く動くように再調整してあげれば、速度×重量の計算値は今まで以上に高くなり、パワーアップに直結し、飛距離がアップするという結果に結びついていくのです。

マスコットバットをたくさん振ってしまうと、腰椎を痛めるリスクが非常に高くなるというお医者さんの研究結果も多数報告されています。ですが軽いバットを振って故障のリスクが高まるという事象はほとんど見受けられません。故障のリスクを軽減するという意味でも、スウィング速度をアップさせるという意味でも、この素振りのやり方をオススメしたいとわたしは考えています。

もしバットを買い換えても、軽いバットは捨てずに素振り用に取っておいてください。そしてぜひ上述した素振り方法をしばらくの間試してみてください。短くとも2〜3ヶ月続けて筋肉の再調整が進めば、スウィング速度もその頃にはきっとアップしているはずです。
筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
投球障害予防改善法ビデオ緊急発売! 野球肩野球肘の与王改善法が、野球経験のない親御さんにもよく分かる! 特別価格

ビデオのお試し再生ボタン

カートに入れる

野球肩野球肘を改善できるだけではなく、肩肘を痛める前に肩肘を痛めない本当に正しい投げ方をマスターできる!

ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

カートに入れる
TeamKazオンライン野球塾