Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
YESなら
こちらのページも必読!
ステップした時の非軸足のつま先は、開かない方が良いと言われています。これは何故だと思いますか?もちろんみなさん、打つ時に体が開いてはいけないということはご存知だと思います。ですがその理由を具体的に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
理由は簡単です。まず、バットでボールを捉えられる幅をだいたい90°と考えてください。もちろんもっと広い選手や、もっと狭い選手もいるわけですが、今回は一般論として90°としたいと思います。トップからバットを振り下ろしてきて、体前面に来た時のだいたい90°くらいのスウィング幅が、ボールを捉えやすい動作角度となります。
非軸足のつま先が開いてしまうと上半身も同時に開きやすくなり、この90°という幅が体の前面よりも前に出てしまい、投手寄りに移動してしまうのです。つまり自分の体から少し遠いところでコンタクトする必要があります。このように前で打った時は、タイミングが合えば長打を打ちやすくなります。しかし泳がされやすく、タイミングを合わせられる時間が短くなってしまうため、正確性は大幅に低下してしまいます。これが、長距離打者が打率を残しにくいと言われている一つの要因です。
しかし非軸足のつま先を開かずにバットを振ることができると、90°という動作角度を自分の体の前面に置くことができます。すると自分の体の近くでコンタクトしていけるため、ミート力はアップすることになります。さらにステイバックで打っている場合は利き腕でボールを押し返すこともできるようになり、反対方向へのホームランも増えるようになります。
さらにつま先を閉じるメリットとして、バットをきれいな軌道でコンパクトに振ることができます。そのためバットスウィングの速度が少しアップし、それがパワーアップへと繋がっていきます。
このようにミート力をアップさせるためにも、飛距離をアップさせるためにも、非軸足のつま先はバットを完全に振り終えるまでは極力閉じておくことが理想の動作となります。なんとなく「体は開いてはいけない」と考えてバットを振るよりは、このように明確な理由を知った上で「開いてはいけない」と考えた方が、パフォーマンスもアップさせやすいはずです。このような「明確さ」の引き出しを少しずつ増やせるようにしてみてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ