Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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今回のスラッガー養成コラムでは、バッティングモーションにおける軸に関して少し書き進めてみたいと思います。一般的には右打者の軸脚は右、左打者の軸脚は左となります。しかしこの軸脚という名前に少々注意を払っていただく必要があるのです。
軸脚という名前であっても、実は軸脚を動作軸として利用してはダメなのです。もちろん軸脚を動作軸として使うことも可能と言えば可能なのですが、しかしそうした場合、上半身を突っ込ませないとバットを振ることができなくなります。ちなみに軸脚は英語でピボットフット(ピボットレッグ)、軸はアクシスと言います。ピボットとは回旋するという意味で、軸という意味ではないんです。
つまりバッティングモーションにおいては、軸脚はアクシスとして使うのではなく、ピボットフットとして使っていく必要があります。当野球塾で打撃指導を受けたことがある選手であれば「W90°」という言葉を頻繁に耳にしていると思います。ピボットフットによるこのピボットモーションができるようになると、軸脚を軸として使わない、本来目指すべきバッティングモーションに近付くことができます。
ちなみにバッティングモーションにおける動作軸は上半身と非軸脚を直線で結んだラインとなります。ここが一直線になり、この動作軸に対しバットを直角の関係で振っていくことができると、力強いフライを打ち上げられるようになり、外野手の頭を越える長打やホームランを打てるようになります。
逆に上半身と非軸脚を結んだラインが一直線でなくなるほど、上半身が突っ込みやすくなり、引っ掛けたボテボテの内野ゴロや、反対方向への力のない内野フライが増えてしまいます。そうならないためにも、軸脚は、軸を回すための脚、という意味で覚えていただければと思います。上半身と非軸脚を結んだ軸の回転運動を、軸脚で始動させることができれば、打球の質は飛躍的に向上していくはずです。
ちょっと難しいお話になりましたので、このような技術をもっとわかりやすく学び、身に付けたいという方はぜひ
スラッガー養成コースに通ってみてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ