Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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今回のスラッガー養成コラムでは、手首を返す動作に関し少しお話をしてみたいと思います。日本では手首を返す動作は当たり前のように指導されてきたことだと思いますが、当野球塾では手首は返す動作の指導は行ってはおりません。逆に、手首は極力返すべきではないと指導いたしております。
手首を返す動作とは、実際にボールを打った直後、もしくは打つ前からトップハンドの手の甲を上を向かせる動作のことです。もちろんまったく返さないというのはなかなか難しいことではありますが、しかしできるだけ返さないようにした方がミート力はアップしていきます。
手首を返してしまうと、バットのヘッドがグリップよりも先行する形になってしまい、アウトサイドインでしか打てなくなってしまうのです。手首を返す動作を行うタイミングが早ければ早いほど、アウトサイドインになってしまい、ボールの外側しか叩けなくなることでミート力が大幅に低下してしまいます。
逆に最大限手首を返さずにスウィングすることができると、その間は必ずヘッドよりもグリップが先行してスウィングされることになり、インサイドアウトで打てるようになり、ボールの内側を叩けるこの形になるとボールを打てる幅が広がり、ミート力がアップしていきます。
手首を返した状態で打ちに行ってしまうと、体の遠いところ(ピッチャー寄り)でしか打てなくなり、体から離れた場所で打とうとすれば、同然ミート力は低下してしまいます。ボールは自分の体の近くまで引き寄せてから打つことで、バットで正確にヒッティングしていけるようになるのです。ですが手首を返してしまうとそれができなくなり、ミート力は大幅に低下します。
少年野球のお父さんコーチなどは、今なお手首を返すスウィングを指導してしまっているかと思いますが、これはやめた方がいいと思います。手首はヒッティング後に自然と返っていくものであり、あえて返すものではないのです。ミート力を低下させないためにも、今後は手首を返さないで打っていけるモーションの指導をしてあげてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ