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パワー=速度×重量
今回のスラッガー養成コラムでは、バットスウィングのパワーの計算方法について解説をしてみたいと思います。パワーというのはスピード×重量で計算するのですが、注意点としては、スピードを秒速に直して単位の桁を重さと合わせることです。
例:100km/h → 100,000m÷60分÷60秒=27.7m/s
では、実際に計算してみましょう。重さ850gのバットを、時速120kmの速度で振った場合、まず速度を秒速に直すと、120km/hは33.3m/sとなります。そして重さはそのまま850gとなりますので、33.3×850という計算式になり、850gのバットを120km/hの速度でスウィングした時のパワーは28,333W(28.3kW)となります。
そしてもう1パターン。900gのバットを110km/hでスウィングした場合は、27,500W(27.5kW)となります。つまり900gのバットは110km/hでしかスウィングできず、850gなら120km/hでスウィングできる場合は、850gのバットを使った時の方がパワーは大きくなるということです。
バットスウィング速度の計測
ちなみに球速を測るガンタイプのスピードガンでは、一般利用向けでバットスウィングの速度を計測できるものはほとんどありません。ですがスピードマスターという商品であれば1万円未満の価格でバットスウィングの速度を計測することができます。
ビヨンドに3〜5万円使うのであれば、1万円前後のバットとスピードマスターをセットで購入する方が練習の質を高められると思います。ただし木製バットでの計測はできませんので、スピードマスターを利用する場合は金属バットでスウィングしてください。また、この製品では投球速度を測ることはできませんのでご注意ください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ