バッティングフォームを作る際に覚えておきたいコツ

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バッティングフォームを作っていく際のコツというのはたくさんあるわけですが、今回のスラッガー養成コラムではその中のいくつかをご紹介していきたいと思います。

スタンスの幅は踏ん張れる範囲で広げよう!

バッティングフォームというのは体の下の部分から順番に作っていくのがコツとなるわけですが、その最下部、ステップに関しては広すぎても狭すぎても良くありません。狭いと重心が高くなってストライクゾーンの高低が広くなりピッチャーを楽にさせてしまいますし、広すぎると踏ん張れなくてスウィング中に足が滑りやすくなります。

目安としては、一番踏ん張れる一番広い幅が良いと思います。スウィングしている時にポーズをとって、チームメイトに肩を揺らしてもらってください。そうされてもふらつかずに踏ん張り続けられる幅が、スタンスの幅としてはベストだと思います。広すぎても狭すぎても踏ん張りは利かなくなりますので、一番力強く踏ん張れる幅を探してみてください。

バットの立て方1つで打者のタイプが変わる!

続いてはバットの構え方についてお話をしてみたいと思います。バットを寝せて構える選手、立てて構える選手、その中間の選手がいると思いますが、バットを寝かせて構えるとスウィングはコンパクトになりますがヘッドが利きにくくなる分飛距離はやや落ちます。そして真ん中から高めは打ちやすくなりますが、低めはやや打ちにくくなります。

逆にバットを立てて構えるとヘッドが利いて飛距離を伸ばせるようになりますが、下手な選手だとバットに振り回されてしまいミート力が低下してしまいます。そして高めよりも、真ん中から低めのボールを打ちやすくなります。この時立てすぎず、寝かせすぎず45°くらいにしておくのがオーソドックスだと思いますが、目指す打者像を考えながら、バットの立て方を選んでいくと良いと思います。

後付けの右投げ左打ちは絶対に避けよう!

そして右打ち、左打ちに関しては、最初から自然とそうなった場合は除いて、後付けの右投げ左打ちや左投げ右打ちは避けるべきです。右投げ左打ちの場合、バッティングでメインとして使いたいトップハンドが利き手ではなくなるケースが大半です。利き手をメインとして使えなくなるとミート力も落ち、特に長打力は大幅に低下してしまいます。

利き目との関係性や目線の使い方も影響してくるわけですが、とにかく後付けの右投げ左打ちはやめた方が良いと思います。一塁までの距離が短い分左打者の方が有利、というセコイ考え方で右投げ左打ちにするよりは、利き手をメインの手として使える右投げ右打ちでクリーンヒットを打てるようになった方がメカニクス的には良いと言えます。

良いフォームの右打者は実は一塁に走り出しやすい!

左打者はスウィングする方向と走り出す方向が同じになるため、左打の方が良いという考え方もありますが、これは走り打ちと言って、本当に痛烈な打球を打つことはできない打ち方です。ちなみに右打者がステイバックの最高の形で打てるようになると、フォロースルーが終わると走り出しやすい両足の形状になっているんです。

ということで今回はバッティングフォームを作る際のコツをいくつかご紹介してみました。まず最初に「こんなバッターになりたい!」という目標を決めた上で、そういうバッターになるために有効なフォームを選びながら、バッティングフォームを組み立てていくと良いと思います。

筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
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ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

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