バッティングセンター通いをしている草野球選手はかなり多いと思います。仕事帰りや、草野球に行く前に寄るバッセン、なかなか良いものですよね。でも仮に毎日バッセンに通ったとしても、それによって試合で打てるようになるということはないんです。
バッセンスラッガーにはなるな!
バッセンスラッガーになってはいませんか?バッセンでは良い当たりを連発させられるのに、試合で打席に立つとどうしてもヒットが打てない。そんな選手、少なくないと思います。特に学生時代にガッツリと投手の球を打ち慣れたという経験がない草野球選手の場合、バッセンスラッガーになってしまうケースが多いと思います。
ご存知の通りバッセンのピッチャーは、ほとんど同じタイミングで、ほとんど同じ場所に、ほとんど同じスピードで投げてくれます。つまりバッセンのボールというのはタイミングとバットを出すところさえ良くなれば、誰でも打ててしまうんです。例えば非力な女子選手であっても、慣れればバッセンであれば130キロのボールを打ててしまうんです。
バッセンの130キロより、生身の投手の100キロ
バッセンの130キロと、生身の投手が投げる100キロのストレートとでは、当然後者の方がずっと打ちにくくなります。バッセンで130キロのボールを連打できたとしても、生身の投手が投げる100キロのストレートを打てるようになるか、と問われれば答えはノーです。重要なのはバッセンに通うことではなく、バッセンでどんな意識を持って打ち込むか、ということです。
バッセンではタイミングとコースが合えば誰でも打ててしまいますので、バッティングフォームがめちゃくちゃだったとしても打ててしまうんです。でも生身の投手が相手の場合、めちゃくちゃなフォームではよほど幸運が重ならない限りはヒットを打つことはできません。
錆びたノコギリでは丸太を切るにも時間がかかる
仮に週1〜2回バッセンに通っても打率が3割、4割を超えていかないのなら、バッセンに通う前に野球塾に通うべきです。ご近所の野球塾で、まずは試合でヒットを打てるようになる適切な打撃フォームを教わってください。そしてそのフォームを身につけた上でバッセンに通い、フォーム固めをします。適切なフォーム、つまりヒットを打つための適切な技術がインストールされていなければ、いくらバッセンに通ってもあまり効果はないということです。
太い丸太を切る際に、いきなり力任せにノコギリでゴリゴリ切ろうとするよりは、切る前にノコギリを研いでから丸太を切った方が速く切れますし疲れません。バッティングも同じです。バッセンに通う前に適切な技術をインストールしておかなければ、錆びたノコギリで丸太を切ろうとしているのと同じことになってしまいます。バッセンスラッガーは草野球選手に多いのですが、試合でヒットを連発するためには、まずは適切な技術を身につけてからバッセンに通うようにしましょう。