Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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「バッティングのコツって何ですか?」とよく質問されます。僕はいつもこう答えています。「ボールをわざわざ迎えに行かないことです」と。頼まなくてもボールは向こうから近付いて来てくれます。なので自分からわざわざそのボールを迎えに行く必要はないんです。でも日本では体重移動をして、ボールを迎えに行ってしまう打ち方の指導ばかりされてしまっています。時代は令和になったのに、これはまさに昭和の指導法です。
プロ野球やメジャーリーグを観察しても、打率と長打率を毎年のように高い数字で維持できている選手で体重移動をしている打者はほとんど存在しません。例えば日本で言えば浅村栄斗選手や坂本勇人選手のように、体重移動をしない打ち方をマスターできれば細身の選手でも高い打率を維持しながら長打率を上げることができるんです。
ちなみにふたりとも、プロ入り時は体重移動をする打ち方をしていました。しかしプロ入り後に良いコーチと出会うことができ、体重移動をしないステイバック打法の存在をそのコーチから学ぶことができました。浅村栄斗選手と坂本勇人選手の活躍は決して偶然などではありません。良いコーチ、そしてステイバック打法という技術との出会いがなければ、例え誰よりも多く練習したとしても今のような安定感抜群の打者になることはできなかったでしょう。
活躍できることにも、上達できないことにも、必ず理由や原因が存在しています。
さて、話を冒頭に戻しましょう。ステイバック打法というのは、まさにボールを迎えに行かない打ち方のことです。自分が打ちやすい体の近くに来るまでしっかりと待って、軸足に体重をガッツリと乗せる打ち方です。ただし、軸足が正しい動作になっていないと軸足に体重を乗せることはできず、体重がどんどん反対の足に逃げて行ってしまいますので要注意です。
では最後にバッティングのコツを伝授いたします。右打者の場合、遅いボールは左膝の前、速いボールを右膝の前で打つくらいの気持ちでボールを待ってください。左打者であれば遅いボールは右膝、速いボールは左膝の前で打ちます。この考え方でボールを待っていれば、ボールを迎えに行くことも減るはずです。膝の外では打たない、これがまさにバッティングのコツです。
ポイントを前に置けば置くほど、そのポイントは体から遠ざかり、バッティングの正確性がどんどん低下してしまいます。そうならないためにもステイバック打法を身につけ、ボールをわざわざ迎えに行くことなく、体の近くで打てるように練習をしてください。ミートポイントを体の近くに置くことができれば、空振りする率も大幅に低下させることができます。安定感抜群のバッターになるためにも、ぜひこのコツを頭に置いて練習をされてみてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ