Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
YESなら
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今回のスラッガー養成コラムでは、走り打ちをテーマに書き進めてみたいと思います。走り打ちとは、しっかりと打ち終わる前に一塁に走り出そうとする打ち方のことですね。僕のコーチングでは基本的には走り打ちはすべきではないと選手たちには伝えています。
ではなぜ走り打ちは良くないのか?
答えはシンプルです。バットを最後まで振り抜かない前提のスウィングでは、強い打球を打てなくなってしまうからです。フォロースルーが弱くなるほど、インパクトも弱くなってしまいます。
同じようにバットを振っているつもりでも、しっかりと振り抜く前提のスウィングと、振り抜かない前提の走り打ちとでは、打球の速度がかなり変わってきてしまいます。
これは左バッターの場合も同じです。打ち終わった後に一塁に走り出しやすい向きになる左バッターであっても、走り打ちをしてしまうとインパクトは弱くなります。
あなたはどちらのバッターになりたいですか?
(1)打球は弱くても走り打ちをして走力で内野安打を稼ぐバッター
(2)しっかり振り抜いて強い打球を外野まで飛ばせるスラッガー
当然後者を目指したい選手の方が多いと思います。50mを5秒台中盤以上で走れる左打ちの選手であれば、内野安打を稼ぐことを主軸にしても良いのかもしれません。しかし5秒台後半よりも遅い選手は、やはりしっかり振り抜く癖をつけた方が打率は上がっていくはずです。
バッティングもピッチングも同じなのですが、フォロースルーが弱くなる前提の動作では、インパクトやリリースも同じように弱くなってしまいます。外野まで飛んでいく打球を打つことができれば、慌てて一塁に向かって走り出さなくても十分セーフになるんです。
確かに少年野球の場合は内野手のエラーが非常に多いため、ゴロを打てばエラーによる出塁や内野安打も増えるかもしれません。でもそんな野球をさせて、子どもたちは本当に野球を楽しめるでしょうか?子どもたちは「ぼくもホームランを打ってみたい!」と思っているはずです。だからこそ大人のコーチたちがホームランを打てる正しいバッティングフォームを、子どもたちに丁寧に指導してあげる必要があるわけです。
最初から内野安打を稼ごうとする消極的な野球をするのではなく、みんながホームランを打てるようになる積極的な野球を、大人のコーチたちには子どもたちに伝えてあげてほしいなと、僕は常々考えています。でもどうしても身近にそのような良いコーチがいない場合は、僕がコーチングをする
スラッガー養成コースであったり、お近くの野球塾などに通ってみてください。ボランティアコーチからは絶対に受けられないような理論的でわかりやすいコーチングを受けていただけるはずです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ