Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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バッティングというのはタイミングを合わせる作業です。タイミングさえ合ってしまえばかなり高い確率でスウィートスポットにボールをぶつけていくことができます。逆にタイミングを外されてしまうと、スウィートスポットにボールが当たったとしてもバットは力負けして凡打となってしまいます。
ピッチャーはとにかくバッターのタイミングを少しでも外そうと様々な策を講じてきます。バッターはそんな中でタイミングを合わせていかなければならないため、なかなか正確にヒッティングしていくことができなくなります。だからこそプロ野球に於いては3割打てれば一流と言われているのです。
でもこのタイミングを合わせやすくする方法があるんです。それは
2ステップ打法です。ずいぶん前に
手塚一志コーチが「ステップする前に一度カカトをクンと踏む」ということを著書で仰っていましたが、これも2ステップ打法の1つだと言えます。
2ステップ打法で最初に有名になった選手は
ベーブ・ルースではないでしょうか。ベーブ・ルースはヒッティングの際、投手のタイミングに入って行きやすいように2ステップ踏んでからバットを振り始めていました。
ベーブ・ルースが活躍した戦前は、当然ですが「80年代ボール」と呼ばれるスプリッターやチェンジアップの存在はなく、主な変化球はインカーブとアウトカーブくらいでした。そのため2ステップ打法にすることで容易に投手のタイミングに入っていくことができ、そのまま投手のタイミングでヒッティングすることがしやすくなったのです。
ベーブ・ルースの年間最高打率をご存知ですか?1923年に152試合に出場し41本塁打を打ち、打率は何と驚異の.393!ちなみにこれだけ打ってもこの年、ベーブ・ルースは首位打者を獲得することができませんでした。1923年はデトロイト・タイガースのハリー・ハイルマン(タイ・カッブの教え子)が.403打っているんです!
近年はノーステップ打法が流行っていたりもしますが、ノーステップ打法というのは2ステップ打法とは真逆の動作となりますので、実は投手のボールにタイミングを合わせることはとても難しくなるんです。そのためかプロでノーステップで打っていた打者たちも、継続してノーステップで打っている打者はほとんどいません。
音楽をやっている方ならわかると思いますが、みんなで演奏を始める前には「1、2、3、4!」とカウントしてタイミングを合わせますよね?「1、2!」で始めるよりは、「1、2、3、4!」と4カウント取った方がタイミングを合わせやすくなります。
バッティングも同じでノーステップよりは1ステップ、1ステップよりは2ステップの方がタイミングを合わせやすくなるんです。ポイントは上半身でタイミングを合わせるのではなく、下半身でタイミングを合わせる作業を行うという点です。上半身でタイミングを合わせようとすると手がモーションを主導してしまい、手打ちになりやすいので注意が必要です。
もしタイミングを合わせられなくて打率がなかなか上がらない選手がいましたら、ぜひベーブ・ルースのような2ステップ打法に挑戦してみてください。きっとタイミングを合わせやすくなるはずです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ