Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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バッティングでミート力をアップさせるためには、とにかくまずは頭を移動させずにバットを振れるようになることです。前後にも左右にも上下にも動くべきではありません。でも注意したいのは、頭を動かさないことを目的にしないということです。頭が移動しなくても、バットを強く振ることができなければ意味がありません。
頭を移動させずにバットを振るという動作は、難しいようで実はかんたんです。やり方さえ知っていれば実は自然とそうなるんです。でもやり方を知らなければ頭を移動させないことを目的にしてしまい、バットスウィングそのものが弱くなってしまうためにヒットを打てる確率が低下してしまいます。
下半身(股関節より下が下半身)を適切な動かし方で使えるようになると、頭は自然と動かないようになります。そのためにまず必要なのは軸足のW90°です。この動作によってバットを始動させるわけですが、W90°を作ってその軸足にしっかり乗ることができると、スウィング中に上半身(股関節より上が上半身)が捕手側に傾き、膝を伸ばした非軸脚と一本軸を形成できるようになります。この形ができると、頭の位置は自然と動かなくなるんです。
頭を動かさないようにして頭が動かないようにするのではなく、頭が動かなくなる下半身の動かし方をする、ということですね。
頭を動かさないようにして頭が動かないようにすると、背骨が立ちやすくなり、バットのヘッドを下げなければストライクゾーンのボールにバットを当てられなくなります。その結果タイミングが合っても、ジャストミートしても力のない打球になってしまいます。
スウィング中に頭が移動してしまうと、自分自身が移動しながら高速で移動してくるボールを打たなければならなくなります。するとミート力は大幅に低下してしまい、打率が上がっていくことはほとんどなくなります。
ちなみに頭が移動しなくなる下半身の使い方は小学生でも女の子でも習得することができます。つまりパワーでスウィングするのではなく、テクニックによってバットを振るということです。言い方を変えると、パワーに頼ったバットスウィングをしてしまうから頭が移動しミート力が低下し、その結果ヘッドが下がりやすくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
上半身の修正は必ず下半身を使って行います。これを間違ってしまうとフォームを崩す結果にもなりますので注意が必要です。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ