Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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バッティングで飛距離と正確性を同時にアップさせるためには、とにかくバットを遠回りさせないことが重要です。つまりアウトサイドインではなく、インサイドアウトで振っていくということですね。一昔前のホームランバッターはアウトサイドインでバットを遠回りさせ、遠心力に頼ってインパクトを強くさせ長打を狙う選手が大半でした。そのため当たれば飛びますが、打率は上がらないという選手がほとんどだったと思います。
未だにホームラン数と打率は比例しないと考えている野球指導者は多いとは思いますが、そんなことはありません。プロ野球を見ていても近年は3割30本を打って、打率も本塁打数も伸ばしている選手はたくさんいます。そして彼らはバットを遠回りさせない適切なフォームで振っているからこそ、それを実現させることができるのです。
インサイドアウトで打つ癖をつけるための良い練習方法があります。それはティーバッティングをノブ(グリップエンド)で打つ練習です。パートナーにティーアップをしてもらい、それを除夜の鐘を突くようにノブで打ってみてください。最初はかなり難しく、下手な選手ですとノブではなく、手に当ててしまうこともあると思います。
この練習で強めの打球を打てるようになると、鋭いスウィングをした際もインサイドアウトでバットを出しやすくなります。アウトサイドインでは叩けるボールの面が限られてしまい、手首が早めに返ってしまう分、力のあるストレートを押し返すことが難しくなります。
ですがインサイドアウトで振っていければボールを叩ける面積が広がりヒッティングの正確性が高まり、さらにはトップハンドを使ってバットを押し込んでいけるため、強いストレートに力負けすることも減っていき、長打力をアップさせることもできます。
これはブライス・ハーパー選手ら、メジャーリーグのホームランバッターたちが毎日の練習に取り入れているティーバッティングのやり方でもあります。スタンドティーでは少々やり難いので、パートナーにティーアップをしてもらい挑戦してみてください。この時手に当たるのを恐れて、バットを短く持たないようにしましょう。バットは長く持った状態で、ノブでボールを突く練習を繰り返してください。そうすれば自然とインサイドアウトでのバットの出し方が身についていくはずです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ