トップハンドを離さずにバットを強振すると腰痛になる?!

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近年、野球肩や野球肘に負けない勢いで増えているのが野球腰です。最も多いと言われているのが腰椎分離症という怪我です。ここ数年、腰椎分離症になってしまう中高生選手が非常に増えています。ではなぜ腰椎分離症になってしまうのでしょうか?

最も大きな原因としてはマスコットバットの存在です。1kgもあるマスコットバットは、プロ野球選手が振っても大きな負荷が体にかかります。そのような重いバットを中高生が日常のトレーニングで振り続けてしまっては、怪我をしない方がむしろ不思議だといます。

そしてもう一つ考えられる大きな原因は、フォロースルーの後半に入ってもトップハンドを離さないスウィングです。つまり振り終わるまでバットを両手で握り続ける振り方です。この形でバットを強振してしまうとフォロースルーで腰が必要以上に捻られてしまいます。これが体に大きな負荷となってしまい腰痛を引き起こしやすくなるのです。

ちなみにバットを最後まで両手で握り続けてしまうと、バットを最後まで振り抜かない悪い癖が付きやすくなります。バットを最後まで振り抜かない癖がついてしまうとインパクトが弱くなってしまい、打球の勢いが弱まります。

ただし小学生のように握力がまだ弱い選手の場合は最後まで両手で握ってバットを振った方が、バットがすっぽ抜ける心配はなくなるケースがあります。小学生の場合はスウィング速度もそれほど速くありませんので、中高生のスウィングほど体への負荷は大きくはならないはずです。

と言っても将来的なことを考えると、やはり小学生のうちからフォロースルーの後半ではトップハンドはグリップから離し、バットを最大限の幅で振り抜く癖を付けることがベストだと思います。その方がインパクトは強くなりますし、腰痛を防ぐこともできます。

小学生のうちから、手のひらをマメだらけにする必要はないと思います。そう考えると小学生こそバッティング手袋を使うことにより、グリップ力を高めた方が効果的とは言えないでしょうか。中には「小学生のうちからバッティング手袋なんて早い」と考えている方もいらっしゃるようですが(しかも意外と多く)、その考え方は論理的とは言えません。

握力が弱い小学生こそ、バッティング手袋によってグリップ力を高めると考える方が論理的です。そしてそれによってグリップ力が高まれば、フォロースルーの後半でトップハンドを離す打撃フォームにしても、バットがすっぽ抜ける心配はほとんどありません。もし本当に心配であれば、滑止めスプレーを使えばいいと思います。

当野球塾では小学生はビヨンドなどの複合バットを使う前に、まずはバッティング手袋と滑止めスプレーを使うことの方が先だと考えています。そして未成年選手の腰痛を減らすためにも、体に負荷のかからないフォームを指導者が適切に指導してあげる必要があります。そのうちのひとつがフォロースルーの後半でトップハンドを離し、バットが背中に巻きつくまでバットを最大限の幅で振り抜くというフォームというわけです。
筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
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野球肩野球肘を改善できるだけではなく、肩肘を痛める前に肩肘を痛めない本当に正しい投げ方をマスターできる!

ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

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