Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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みなさんは「フルスウィングをしろ」と言われたら、どのようなバットスウィングをしようとしますか?多くの方は全力で振る、という風に考えると思います。しかしバットを全力で振ってしまうと、実は飛距離は短くなってしまうんです。なぜだがおわかりになりますか?
全力でバットを振ると、スウィング軌道よりもエネルギー出力が優先されてしまいます。ちょっと難しい表現になりますが簡単に言いますと、投球に押し負けない力を発揮することはできるのですが、スウィング軌道に乱れやブレが生じてしまうということです。つまり投球を逆に押し返せたとしても、スウィング軌道にブレが生じているとキレイな形でコンタクトしていけないために打球にもブレが伝わってしまうんです。その結果初速の速い打球を打てたとしても、失速しやすくなります。
つまりバットスウィングは、8割程度の力で振った時が最も打球は伸びていきやすいということなんです。ボールにバックスピンやトップスピンをかけられる硬式野球だとそれが特に顕著になります。そして軟式野球であってもボールが変な潰れ方をすることが減るので、飛距離を伸ばしやすくなります。
ではここでもう一度、フルスウィングとは?という疑問を考えてみましょう。フルスウィングとは全力でバットを振ることではありません。フルスウィングとは、バットを振っていける幅をフルに使ってスウィングしていく動作のことです。言い換えればバットを振り抜くということです。
バットスウィングは、だいたい耳あたりから始まり、反対耳を経由しトップハンドを放し、バットを背中に巻きつけていきます。耳から背中までバットを振ることをフルスウィングと言います。
スラッガー養成コースで打撃指導を行っていると、両肘を伸ばした力を入れにくい形でバットを振ってしまうことにより、バットスウィングが反対耳のかなり手前で止まっている選手が多く見受けられます。
深いフォロースルーを取る前提と、取らない前提とでは、深いフォロースルーを取る前提のスウィングの方がボールにぶつけていけるエネルギーは大きくなり、全力スウィングじゃなくても飛距離を伸ばせるようになります。力強い打球を打っていくためにも、フォロースルーは背中まで取っていくようにしましょう。この動作を付け加えるだけでも、今までと同じ打ち方をしても飛距離や打球の強さはアップしていくはずです。ぜひお試しください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ