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みなさん、スパイクにはどれくらいのこだわりがありますか?ちなみにわたくしチーフコーチはミドルカット、ハイカットを好んで履いています。そしてインソールは常に
ハッチェリーのバネインソールを愛用し続けています。まぁそれはさて置き、コーチングをしているとスパイクを活かし切れていない選手をたまに見かけるため、今回はそのあたりのお話をしてみたいと思います。
スパイクというのは靴というよりは、第二の肌として扱うと良いと思います。しかしそうやって扱えない形でスパイクを履いている選手がよくいるんです。一番は、紐をしっかり結んでいない選手です。スパイクには紐を通すたくさんの紐穴がありますが、これを上の方で余らせている打者がいます。この穴はすべて使うべきなのです。
穴を余らせている選手に聞くと「動きにくい」とか「きつい」からと答えます。ですがそう感じるということは、根本的にスパイクが足に合っていないということになります。
スパイクの中で足が遊んでしまうような緩さで紐を結んだり、穴をすべて使わずに足首がブレてしまう履き方をしていると、踏ん張りが利かなくなります。踏ん張りが利かないということは当然パフォーマンスも落ちますし、捻挫もしやすくなります。さらに足首が強くない選手が足首がブレるスパイク(ランシューズも含めて)の使い方をしてしまうと、足首がプロネートしてしまい、アライメントが崩れるということも可能性としてはあります。
ピッチャーが投げる力強いボールを、力強く打ち返していくためにも、スパイクは良い形で使うようにしてください。まず紐は下の方からしっかりときつく編上げ、一番上の穴まで通し、きつめに結ぶようにしてください。これができないようであればそのスパイクは足に合っていないということになります。
中には一番上の結び目だけをしっかり結べば良いと考えている方もいるかもしれません。しかしそうではなく、下の方からしっかりと足に合わせて編み上げてください。そして脱ぐ時も履く時も紐は一回一回結び直します。
ボールを打った瞬間の非軸足の裏には、想像以上の負荷がかかってきます。踏ん張ってその負荷にしっかり耐え、強い打球を打ち返していくためにも、スパイクはただの靴ではなく、第二の皮膚として扱うように心がけてみてください。これをしていなかった選手がこれをするだけでも、パフォーマンスは僅かだったとしても必ずアップするはずです。
ちなみに踏ん張れている感覚を上手く掴めない選手は、デサントが発売している「
パワーフィンガー」という商品がオススメです。プロ野球選手数人にも紹介して使ってもらったのですが、なかなかの好評でした。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ