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常にフルスウィングを続けていると手首を怪我しやすいということは、
前回のスラッガー養成コラムでお話しした通りです。今回は手首を痛めてしまったあとの対処法を解説していきたいと思います。
対処法といっても、痛めてしまったらまずは迷わず病院に行ってください。これは病院で治療してもらい、完治したあとのお話です。打者の場合、一度手首を痛めてしまうとそれが癖になってしまうケースが多くなります。プロ野球選手でもスラッガーほど手首を痛めている選手が多いですよね。これは一部の選手にとってはフルスウィングし過ぎた代償と言うこともできます。
手首を痛めてしまった選手が再発を防いだり、または痛めにくいスウィングをするためには、グリップエンドに小指を巻くと効果的です。もしくは
グリップパッドを使い、ストレートグリップのバッドをフレアグリップにすると同じような効果を得られます。
なぜそうなるかと言うと、グリップエンドに小指を巻いたりフレアグリップにすると、小指をリラックスさせた状態でバットを振ることができます。小指がリラックスできるということは、小指から肘にかけてを全体的にリラックスさせられるということですので、その間にある手首もまた力まずに済むというわけです。
ストレートグリップでボトムハンドの小指までしっかり強く握ってしまうと、手首や肘がロックされやすくなり、その状態でフルスウィングを続けてしまうと手首に衝撃が蓄積蓄積されていき、怪我しやすくなってしまうのです。
ただし注意点として、ストレートグリップのグリップエンドに小指をかけるとバットコントロールが少し難しくなります。ですのでミート力を低下させたくない場合は、フレアグリップを利用することをお勧めします。木製バットの場合はフレアグリップの選択肢は多いのですが、金属バットの場合は選択肢がそれほど多くはないため、
グリップパッドを使ってフレアグリップに作り変えると良いと思います。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ