秋冬になると走り込みの量が自ずと増えていくと思います。「困った時は走り込む」という考え方には賛同できませんが、しかし走り込みは非常に重要なトレーニングだと考えています。走り込みは有酸素運動という以前に、全身の動きを上手く連動させるためのトレーニングでもあるのです。ですので走り方が下手な人が、スポーツが得意というケースはほとんどありません。
シューズは2足1組で使おう
さて、その走り込みで注意したいのがシューズです。学童・学生選手は特に、シューズのコンディションが悪そうな選手が多いと思います。汚れていたり、傷んでいたり。ちなみに僕はジョギングだけで数えても、月間100〜150km走ります。そしてシューズは常に2足1組として使っていて、1回ジョギングで使ったらすぐに洗います。
シューズはジョギング後、一般的にはクッション性が完全に回復するまで2〜3日かかります。仮に毎日同じシューズで走り込みをしてしまうと、クッション性が低下した状態のシューズで走ることになってしまいますので、足の裏、すね、膝、腰などを痛めやすくなります。そしてクッション性が回復しないまま使い続けると、クッション性が低い形状をソールが記憶してしまい、クッション性が回復しなくなってしまうこともあります。そして汚れたシューズは細菌で臭くなったり、その細菌によってさらに傷みやすくもなります。
踵は真ん中からすり減るのがベスト
新しいシューズを2足買うと大きな出費になってしまいますが、しかしアウトレットショップや型落ちしたシューズであれば半額近い値段になっているケースがほとんどです。そのようなシューズであれば、ほとんど1足分の出費で2足買うことができます。僕の場合はお気に入りのモデルが見つかるとずっとそれを履き続けたいタイプなので、登場直後はほぼ定価なのですが、2回目3回目の購入時には型落ちして、ほとんど半額近くになっています。なので完全に市場から姿を消すまでは、いつも1足分の定価の出費で2足購入しています。
ランニングシューズの寿命は600〜700kmくらいです。トレイル用なら500kmくらい。僕はいつも600kmを越えると磨り減り方やクッショニングを見ながら買い換えて、役目を終えたシューズは屋内トレーニング用として使います。ちなみに踵の磨り減り方をチェックすれば、正しいフォームで走れているかを確認することができます。踵の真ん中からすり減るのがもちろんベストですね。
トレシューでの走り込みはできれば避けよう
時々野球用のトレーニングシューズで走り込みをしている選手を見かけますが、あまりお勧めはできません。普通のランシューズとトレシューを持ってみるとよくわかるのですが、トレシューはとにかく重いんです。重いし蒸れます。ですので少なくも長距離になる走り込みではトレシューの利用は控えた方がいいと思います。軽くて通気性の良い普通のランシューズの方が、走り込みによる怪我や余分な疲労を回避しやすくなります。
それと靴紐は、履く時も脱ぐ時も必ず解いてください。結んだまま履いたり脱いだりしたり、履く時にトントンやってしまうと、シューズはあっという間に傷んでしまいます。シューズは足を守る重要なプロテクターですので、決してぞんざいに扱うことはせず、常に清潔にし、そして良いシューズコンディションを維持できるように気をつけてください。