「テクニック>パワー」野球選手はこの図式を崩してはいけない

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近年高校野球を始めとし、スウィングスピードを競い合うような風潮が強くなってきました。もちろんスウィングスピードが速いというのは素晴らしいことです。しかしスウィングスピードが速いからといって打撃成績が向上することはありません。現にフルパワースウィングをしてしまうほどバットの軌道にブレが生じ、飛距離を低下させるというエビデンス(科学的根拠)もあります。


「テクニック>パワー」、この図式を決して崩さないでください。この図式が成り立った上でスウィングスピードを上げられれば、打撃成績も比例してアップしていきます。しかし「テクニック<パワー」となってしまうと、完璧なタイミングでジャストミートできた時にしかヒットを打てないバッターになってしまいます。しかし重要なのは多少ミスショットをしてもヒットを打てるバッターになれるかどうかです。

パワーに頼ったバッターというのは、相手投手が自分以上のパワーピッチャーだった場合、力負けしてヒットを打つことはほとんどできなくなります。つまりパワーに頼ったバッターというのは、格下のピッチャーに対する破壊力は凄くても、自分よりも格上のピッチャーと対した時に手も足も出なくなることが多くなるんです。

逆にテクニックを重視したバッターというのは、パワーピッチャーを相手にした際、投球のパワーを逆に利用して飛距離を伸ばせるようになります。つまりテクニックがあれば、必要以上に筋肉を増やさなくてもホームランは打てるということです。例えばPL学園〜西武ライオンズ時代の清原和博選手は非常に細身の選手でしたが、筋肉を増やしてマッチョになった後よりもたくさんのホームランを打っていました。

西武時代の清原選手はパワーよりもテクニックの方が比率が大きかったため、シーズン平均29.9本のホームランを打っていました。しかしこれが巨人に移籍し筋肉を増やしパワーがテクニックを凌駕してしまうとシーズン平均が20.5本まで低下してしまいます。巨人時代は、西武時代よりも年間10本近くホームランが減ったことになります。これはパワーがテクニックを凌駕し過ぎてしまったために体が悲鳴をあげ、怪我が増えたことも大きな原因だったと思いますし、それ以上にパワーアップし過ぎた自分自身の体を上手く扱えなかったことが一番大きかったように考えられます。

パワーアップし、スウィングスピードをアップさせることは良いことです。しかしテクニックよりもパワーの比率が大きくなってしまうと、せっかくパワーアップした自分自身の体を上手く扱えなくなります。するとバットを出したいところからバットが少しずつずれるようになりミート力が大幅に低下し、打撃成績が向上することはなくなります。

野球は重量挙げやハンマー投げのような個人競技ではありません。投手には常に打者の存在がありますし、打者には常に投手の存在があります。だからこそ大事なのは個人のスウィングスピードのアップに喜ぶことではなく、投手が投げたボールをヒットにできる技術を身につけることなのです。

「テクニック>パワー」、この図式を崩さずにスウィングスピードをアップさせられれば最強の打者になれます。例えば落合博満選手、秋山幸二選手、ケン・グリフイーJr.選手、ブライス・ハーパー選手のように。当野球塾でももちろん、小学生からプロまで「テクニック>パワー」の図式を崩さずにコーチングを行なっています。
筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
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野球肩野球肘を改善できるだけではなく、肩肘を痛める前に肩肘を痛めない本当に正しい投げ方をマスターできる!

ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

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