Q. 少年野球で頑張っているお子さんに、毎週ヒットを打たせてあげたいと思いませんか?
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バットスウィングをした後、両足がふらついてしまう選手が意外と多いと思います。しかしこれはもちろん、ふらつかせてはダメです。スウィング後に足がふらつくということは、バットスウィングに下半身が振り回されているということになりますので、下半身主導でバットを振ることはできなくなります。つまり手打ちしかできなくなる、ということですね。
近年の小学生は一般的に、踏ん張るという動作がわからない子が増えているように感じられます。おそらく20〜30年前とは遊び方が変わったせいなのでしょう。例えば休み時間に友だちと相撲をしたり、タイヤの上で押し合いをして落ちないようにしたり。そのような、運動能力を鍛えてくれる遊びをする機会が減ってしまったことの影響は小さくはないと思います。
僕はファミコン世代ですので、小学生時代はもちろん友だちとファミコンをすることもありました。しかしそれ以上に放課後は校庭に集まって野球やサッカー、ドッヂボールなどをすることの方がずっと多かったと思います。
運動能力を高める遊びをしなくなってしまった分、スポーツで上達するためにはやはり基礎体力トレーニングが必要になってきます。だからと言って小学生が筋トレをする必要はありません。例えば野球のウォームアップとして鬼ごっこをするとか、ベースを2つ置いてそれぞれの上に乗り、落ちないように押し合いをするとか。野球チームでもできる、子どもたちが基礎体力や運動能力を強化できるメニューはいくらでもあります。
寿司職人と同じ考え方ができます。研がれていない包丁でどれだけ魚を切る練習をしても、その練習の効果は半減どころではありません。ピカピカに磨かれた切れ味抜群の包丁で練習するからこそ、一流の技術を身につけることができます。
野球も同じですね。基礎体力や柔軟性に乏しい体でたくさん練習をしても、高い練習効果を期待することはできません。柔軟性と各世代にあった運動能力・基礎体力があるからこそ、キャッチボールやノック、バッティング練習による高い効果を期待できるようになります。
素振りもただ振るのではなく、しっかり足を踏ん張って、バットスウィングによって下半身が振り回されないようにして行う必要があります。毎日100回素振りをしたとしても、それが手打ちによる素振りでは意味がない、ということですね。ぜひこのあたりにも気をつけながら、普段の練習に取り組んでみてください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ