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野球をされている方であれば、必ず一度は「手打ち」という言葉を聞いたことがあると思います。手打ちとはその名の通り、下半身をそれほど使わず腕力に頼ってバットを振る打ち方のことを言います。ではこの手打ち、具体的にどういう状態が手打ちなのか説明できますか?
手打ち、手投げとは本当によく聞く言葉ではありますが、これを正確に説明できる少年野球の指導者はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。おそらくなんとなく手打ちっぽいから手打ちと言っている、という方が多いような気がするのですが、いかがでしょうか?
手打ち(手投げ)とは、スポーツの専門用語では「骨盤回旋不良」と言います。簡単に説明をしますと、非軸脚側の股関節を使わない打ち方のことを手打ちと言います。例えば腕力を最大限使っていたとしても、この股関節も良い形で使えていたとすれば、それは手打ちという評価にはなりません。
腕力だけに頼ってバットを振ってしまうとヘッドが遠回りしやすく、強く振れば振るほどアウトサイドインになってしまい、ポイントがどんどん投手寄りになってしまい、自分の体の近くで打てない分ミート力が大幅に低下してしまいます。
逆に非軸脚側の股関節を深く内旋させることによってバットを振ることができると、自然とバットが下半身よりも遅れて出てくるようになり、下半身主導のインサイドアウトによるスウィングで、自分の体の近くでボールを打てるようになり、ミート力が向上していきます。また、股関節を使えば腰を使う必要がなくなるため、近年非常に多い腰椎分離症や腰の疲労骨折、単純に腰痛のリスクを軽減させることができ、怪我なく野球を続けやすくなります。
年代問わず、股関節が非常に硬い選手が多く見受けられますが、股関節の硬さはスポーツ選手にとっては致命傷となります。なぜなら股関節が硬くて上手く使えない場合、手打ちや手投げをするしかなくなってしまうからです。その結果パフォーマンスの向上が阻害され、怪我のリスクも高める結果となってしまいます。
手打ちを改善させるためにはまずは股関節の柔軟性を少しずつでも向上させていき、スウィング時に股関節を深く回旋させられるようになっていってください。もちろん股関節が硬くも手打ちを卒業することはできるのですが、柔軟性が高いということに越したことはありません。股関節のコンディションを改善することによって、是非とも手打ちを卒業できるようになっていってください。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ