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バッティングに於いて、腋を必要以上に閉じるように指導されることがあります。昔で言うこんにゃく打法のような形ですね。20年前であれば腋は閉めれば閉めるほど良いと考えられていました。しかし現代のスポーツ科学では少し異なります。人体に於いて最も力を発揮しやすい体の角度は90°となります。バットを握った両前腕の関係が90°になっている時、コンタクトで最大の力を発揮することができるのです。
両前腕の角度が90°未満になってしまうとスウィングした際、手首が背屈してしまいます。手首の背屈とは、手の甲側に手首を曲げる形です(手のひら側に曲げると掌屈)。試しに手首を背屈させた状態で腕相撲をしてみてください。まったく力を入れることができないとお分かりいただけると思います。腋を閉め過ぎたバットスウィングは、これと同じ状態になってしまうということなのです。
バッティングに於いて最も効果的な腋の閉め方は、両前腕の関係を90°に保てる程度の閉め具合、と言うことができます。この状態でスウィングすることができれば、コンタクトで最大限のパワーをボールにぶつけられるようになり、飛距離もアップすることになります。
もう一度腕相撲を思い出していただきたいのですが、さらに細かく言うと、手首はスウィング時にほんの少しだけ掌屈しているのがベストです。腕相撲をしても、その手首の角度を取った時に最も力を込められると思います。
※腕相撲の場合は手首を最大限掌屈させるのがベストかもしれません。
バットスウィング中に腋を閉めることは大切なことです。しかしそれはあくまでも、手首が背屈しない程度で留める必要があります。そもそも両前腕の関係が45°未満になってしまうとパワーどころか、バットを思うような軌道で振ることも難しくなるはずです。バットをイメージ通りの軌道で振り、最大限のパワーをボールにぶつけていくためにも、両前腕を90°の関係で保てる程度の腋の閉め具合でバットスウィングするように心がけてみてください。そうすればきっと良い結果に結びつくはずです。
ビデオの収録内容
講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー
などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。
ビデオの長さ:2時間44分
Chapter1 プロローグ
Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説
Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作
- 肘の内側を痛めやすい投げ方
- 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
- トミージョン手術とは?
- 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
- 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
- 上腕三頭筋が原因の野球肘
- 投球時に肘がロックされやすい変化球
- 肘がロックされやすいボールの握り方
- 肘がロックされやすい親指の使い方
- ネズミ(遊離軟骨)について
- カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
- 肘頭を痛めやすい投げ方
- 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方
Chapter4 野球肩になりやすい投げ方
- 肩を痛めやすいテイクバックの形
- 肩を痛めやすいコッキングの形
- ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
- 手投げとは?
- 左投手特有の肩を痛める投げ方
- 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
- 肩を痛める間違ったオーバースロー
- 徐々に肘が下がってしまう理由
- 野球肩になるボールリリースの形
- 肩への負荷が高くなる遠心力投法
- 0ポジションとは?
- 野球肩になる間違ったスナップスロー
- 背筋を痛めやすい投球フォーム
Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方
- ワインドアップ・ノーワインドアップ
- セパレーション
- テイクバック
- コッキング
- トップポジション
- アクセラレーション
- ボールリリース
- フォロースルー
- エクステンションとは?
- 一連の動作によるモーション解説
- 股関節の正しい使い方
- 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
- 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
- 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
- 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
- お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点
Chapter6 肩のコンディショニング
Chapter7 エピローグ