タグ「バックウェイト打法を理解する」が付けられているもの

バッティングフォームを作っていく際のコツというのはたくさんあるわけですが、今回のスラッガー養成コラムではその中のいくつかをご紹介していきたいと思います。

スタンスの幅は踏ん張れる範囲で広げよう!

バッティングフォームというのは体の下の部分から順番に作っていくのがコツとなるわけですが、その最下部、ステップに関しては広すぎても狭すぎても良くありません。狭いと重心が高くなってストライクゾーンの高低が広くなりピッチャーを楽にさせてしまいますし、広すぎると踏ん張れなくてスウィング中に足が滑りやすくなります。

目安としては、一番踏ん張れる一番広い幅が良いと思います。スウィングしている時にポーズをとって、チームメイトに肩を揺らしてもらってください。そうされてもふらつかずに踏ん張り続けられる幅が、スタンスの幅としてはベストだと思います。広すぎても狭すぎても踏ん張りは利かなくなりますので、一番力強く踏ん張れる幅を探してみてください。

バットの立て方1つで打者のタイプが変わる!

続いてはバットの構え方についてお話をしてみたいと思います。バットを寝せて構える選手、立てて構える選手、その中間の選手がいると思いますが、バットを寝かせて構えるとスウィングはコンパクトになりますがヘッドが利きにくくなる分飛距離はやや落ちます。そして真ん中から高めは打ちやすくなりますが、低めはやや打ちにくくなります。

逆にバットを立てて構えるとヘッドが利いて飛距離を伸ばせるようになりますが、下手な選手だとバットに振り回されてしまいミート力が低下してしまいます。そして高めよりも、真ん中から低めのボールを打ちやすくなります。この時立てすぎず、寝かせすぎず45°くらいにしておくのがオーソドックスだと思いますが、目指す打者像を考えながら、バットの立て方を選んでいくと良いと思います。

後付けの右投げ左打ちは絶対に避けよう!

そして右打ち、左打ちに関しては、最初から自然とそうなった場合は除いて、後付けの右投げ左打ちや左投げ右打ちは避けるべきです。右投げ左打ちの場合、バッティングでメインとして使いたいトップハンドが利き手ではなくなるケースが大半です。利き手をメインとして使えなくなるとミート力も落ち、特に長打力は大幅に低下してしまいます。

利き目との関係性や目線の使い方も影響してくるわけですが、とにかく後付けの右投げ左打ちはやめた方が良いと思います。一塁までの距離が短い分左打者の方が有利、というセコイ考え方で右投げ左打ちにするよりは、利き手をメインの手として使える右投げ右打ちでクリーンヒットを打てるようになった方がメカニクス的には良いと言えます。

良いフォームの右打者は実は一塁に走り出しやすい!

左打者はスウィングする方向と走り出す方向が同じになるため、左打の方が良いという考え方もありますが、これは走り打ちと言って、本当に痛烈な打球を打つことはできない打ち方です。ちなみに右打者がステイバックの最高の形で打てるようになると、フォロースルーが終わると走り出しやすい両足の形状になっているんです。

ということで今回はバッティングフォームを作る際のコツをいくつかご紹介してみました。まず最初に「こんなバッターになりたい!」という目標を決めた上で、そういうバッターになるために有効なフォームを選びながら、バッティングフォームを組み立てていくと良いと思います。

バッティングではミート力をアップさせるために、頭の位置を極力移動させたくないわけですが、でもどんな風にも動くべきではないかというと、実はそうではありません。動かしてしまっても良い方向があるんです。

バッティングの始動で頭を後ろに動かすのはOK

始動する前の構えは、基本的にはどんなポーズでも、自分自身が始動しやすいものであればなんでも良いと思います。ここに関してはモーション(動作)ではなくフォーム(見た目)の問題ですので、人それぞれやりやすい形というものがあります。そのファンダメンタルポジション(基本姿勢)から非軸足をステップするために上げる際、頭を後ろ側(捕手)に動かしてしまうことに関しては問題ないんです。よほど始動のタイミングが遅くない限りは。

ポイントは捕手側に少し移動させた頭を、そこから投手側には絶対に戻さないということです。投手側に戻してしまうと上半身は突っ込みますし、自分自身が動きながら高速で飛んでくるボールを打たなければならず、ミート力は大幅に低下してしまいます。また、相対速度をアップさせてしまう結果にもなりますので、打者自ら差し込まれやすい状況を作ってしまうことにもなります。

頭が前に移動しなければすべてよし!というわけでもない

ただし、頭を後ろに移動させる動作は必須モーションではありませんので、後ろ側に動かしても良いですし、まったく移動しないようにするのも良い動作です。この時、前にさえ頭が移動しなければ良い、というわけでもありません。この頭の移動は「下半身の動作に連動して結果的にそうなる」という形にしていく必要があります。

上半身先行型の動作では、良いパフォーマンスを実現することはできません。キネティックチェインというものを考えると、バッティングやピッチングにおいては下半身は上半身に影響を与えられますが、上半身は下半身に影響を与えることはできません。つまり、下半身の動作が良くなれば同時に上半身が良くなることもありますが、上半身の動作が良くなって自動的に下半身の動きも良くなる、ということは考えにくいんです。

矛盾した指導をしてしまうアマチュア指導者たち

捕手側に置いた頭(ステイバックモーション)を投手側に移動させないためには、体重移動をしないモーションを身につける必要があります。アマチュア野球の指導者は「頭を動かすな」と言いつつ、同時に体重移動をする打ち方を教えてしまうことがあります。これは完全に矛盾した指導で、体重移動をすれば頭は投手側に移動しますし、頭を移動させずに体重移動をする打ち方をすることもまた、できるものではありません。

とにかくポイントは、良い形にした軸足(足部)に体重をしっかり乗せて、投球が自分の体のエリア内に入ってくるまでしっかりと待つ、ということです。軸足に良い形で体重を乗せ切り、スウィング中も乗せ続けることができれば、頭というのは投手側には、自然と動いていかなくなるものなんです。とにかく体重移動をして打つと、頭はほぼ確実に投手側に移動するようになり、投球の相対速度を速めてしまいます。そうならないためにも、頭をステイバック(捕手側に置いて待つ動作)させて目線を動かすことなくスウィングし、ミート力を上げるためにも、下半身の動作、主に軸足(足部)の動作が非常に重要になってくるわけです。この足部は、バッティングフォーム全体の土台として作り上げる必要があるんです。

ミート力をアップさせるために重要なことは、バットを出したいところに正確に出していける技術を身につけることです。そしてそれを可能にするために重要なのが、ヘッドを下げないということです。ヘッドが下がってしまうと、自分が出したいところよりもヘッドが下に出て行くことになってしまいます。そしてヘッドが下がるとバットが押し返されやすくなるため、反対方向への力のない内野フライが増えるようになります。

腕力で振ると股関節を使えなくなり腰を痛めやすい

適切なヘッドの高さとは、軸とバットが直角の関係になっている、ということです。この形を作れていれば、豪速球にバットが簡単に押し返されることも減ります。しかしこの軸とヘッドの直角の関係は、腕力を使ってバットを振ろうとするほど崩れてしまうんです。腕力ももちろん使うのですが、それはバットスウィングのほんの一部分でだけで、ほとんどの部分は非軸脚側の股関節を回すことによってバットを振っていきます。

この時腰を回さないように注意してください。腰を回そうとして腰を捻ってしまうと腰椎分離症という、今中高生の野球選手に非常に多い怪我をしてしまうことになります。腕力でバットを振ろうとしてしまうと踏ん張りが弱くなり、それによって股関節を使えなくなり、遠心力によって腰椎がねじられるような動きになってしまいます。

ステイバックを作れているかが1つの鍵

ヘッドを下げないための形を作るためには、まずトップハンドの肘は直角にし、その直角はテイクバックから振り始めたら体側にくっつけるように動かしていき、くっついたらコンタクトし終えるまでは体から離さずにバットを振っていきます。この形を取れるようになると、ヘッドと軸の関係も直角にしやすくなり、逆にこの形で打ちにくいと感じてしまうようであれば、その違和感が強いほど今まで手打ちをしてヘッドが下がっていたと考えられます。

ポイントをかなり前(投手側)に出してしまうと、トップハンドの肘は体には近づかなくなります。ミートポイントを前に出すにしても、非軸脚側の膝まで、というのが理想です。それ以上に遠くで打とうとすると正確に打てなくなってしまいます。左膝というとかなり近く感じてしまうかもしれませんが、しかしステイバックの形をしっかりと作れていれば、投手寄りの膝の前であっても前寄りのポイントを作ることができ、さらに体からも遠ざからないため、正確性と飛距離を同時に求められるようになります。

プロ野球選手を観察してもその差は一目瞭然

逆にステイバックを良い形で作れておらず、体重移動に頼って飛距離を伸ばそうとするとトップハンドの肘が伸びてしまうためバットの重さに耐え難くなり、ヘッドも下がりやすくなります。もちろんそれでもヘッドを下げずに打つことも可能ではありますが、ステイバックができている状態と比較をすると、ヘッドは非常に下がりやすくなると言うことができます。

プロ野球選手を観察しても、ステイバックの形で打っている選手の多くが3割30本を目指せる数字、もしくは3割40本以上の数字を毎年のように残しています。しかしステイバックを作っていない打者は、数週間程度の一時的な不調を省いても、長期的なスパンで調子がいいシーズンと悪いシーズンが鮮明になるケースが増えます。調子が良い年は打てるけど、そうじゃない年は.250にも満たない、というような数字です。プロ野球選手たちが本当に素晴らしいお手本を見せてくれていますので、アマチュア選手たちはどんどんそのような選手たちをお手本にして、ステイバックの形を作り、ヘッドが下がらないスウィングを身につけられるようにしてください。

バッティングのコツって何ですか?」とよく質問されます。僕はいつもこう答えています。「ボールをわざわざ迎えに行かないことです」と。頼まなくてもボールは向こうから近付いて来てくれます。なので自分からわざわざそのボールを迎えに行く必要はないんです。でも日本では体重移動をして、ボールを迎えに行ってしまう打ち方の指導ばかりされてしまっています。時代は令和になったのに、これはまさに昭和の指導法です。


プロ野球やメジャーリーグを観察しても、打率と長打率を毎年のように高い数字で維持できている選手で体重移動をしている打者はほとんど存在しません。例えば日本で言えば浅村栄斗選手や坂本勇人選手のように、体重移動をしない打ち方をマスターできれば細身の選手でも高い打率を維持しながら長打率を上げることができるんです。

ちなみにふたりとも、プロ入り時は体重移動をする打ち方をしていました。しかしプロ入り後に良いコーチと出会うことができ、体重移動をしないステイバック打法の存在をそのコーチから学ぶことができました。浅村栄斗選手と坂本勇人選手の活躍は決して偶然などではありません。良いコーチ、そしてステイバック打法という技術との出会いがなければ、例え誰よりも多く練習したとしても今のような安定感抜群の打者になることはできなかったでしょう。

活躍できることにも、上達できないことにも、必ず理由や原因が存在しています。

さて、話を冒頭に戻しましょう。ステイバック打法というのは、まさにボールを迎えに行かない打ち方のことです。自分が打ちやすい体の近くに来るまでしっかりと待って、軸足に体重をガッツリと乗せる打ち方です。ただし、軸足が正しい動作になっていないと軸足に体重を乗せることはできず、体重がどんどん反対の足に逃げて行ってしまいますので要注意です。

では最後にバッティングのコツを伝授いたします。右打者の場合、遅いボールは左膝の前、速いボールを右膝の前で打つくらいの気持ちでボールを待ってください。左打者であれば遅いボールは右膝、速いボールは左膝の前で打ちます。この考え方でボールを待っていれば、ボールを迎えに行くことも減るはずです。膝の外では打たない、これがまさにバッティングのコツです。

ポイントを前に置けば置くほど、そのポイントは体から遠ざかり、バッティングの正確性がどんどん低下してしまいます。そうならないためにもステイバック打法を身につけ、ボールをわざわざ迎えに行くことなく、体の近くで打てるように練習をしてください。ミートポイントを体の近くに置くことができれば、空振りする率も大幅に低下させることができます。安定感抜群のバッターになるためにも、ぜひこのコツを頭に置いて練習をされてみてください。

近年、日本でもフライボール革命が注目されるようになりました。僕は当野球塾を開講した2010年、まだフライボール革命という言葉が存在していなかった頃から、選手たちには打球を上げるための技術を伝え続けてきました。その結果、受講生たちの中からは続々と4割バッターが誕生していきました。


最近では小学生であってもフライボール革命という言葉を知っていたりします。しかし少年野球であっても高校野球であっても、フライボール革命というものを少し勘違いして捉えてしまっている方が多いようです。フライボール革命とはその名の通り、ゴロよりもフライボールを打った方がヒットや長打になりやすいという考え方です。ですがただ打ち上げればいいというものではないんです。

「フライを打てばヒットになりやすい」と考え、ヘッドを下げたスウィングで、投球軌道に対して大幅にアッパースウィングして打球を上げようとしている選手が多々見受けられます。しかしこのやり方は間違いであり、フライボール革命を理解せずにフライボール革命の恩恵だけを受けようとする、手抜きのやり方です。

フライボール革命とはフライを打てばいいということではなく、良い打ち方をすると自然とフライボールになる、という考え方なのです。ヘッドを下げて打球を上げようとしても外野手の頭を越えていくことはありませんし、そもそも内野フライやボテボテのゴロばかりになると思います。ですのでフライボール革命を勘違いし、すくい上げてフライボールを打とうとは絶対にしないでください。

体重移動をしないステイバック、つまり軸足に体重を乗せたまま打っていくフォームが身につくと、打球は自然と上がっていくんです。つまり上半身の動きで小手先でバットの軌道を変えて打球を上げるのではなく、下半身の動きで打球を上げる必要があります。僕のコーチングを受けている方であれば「W90°」という言葉を聞いたことがあると思います。軸足で作る、まさにこの2つの90°がフライボール革命の鍵となるのです。ちなみに2010〜2011年に僕がW90°を指導した選手は、今ではプロ選手となっています。

もし今まで上半身で打球を上げようとしていた選手は、それはフライボール革命の考え方には則していませんので、下半身の適切な動作によって、自然と打球が上がっていくフォームを身につけられるようにしていってください。しかしそのやり方がわからないという方は、ぜひ僕のコーチングを受けにいらしてみてください。

バッティングで最も難しいのはタイミングを合わせることです。タイミングを外されてしまうと、スウィートスポットでボールを捕らえたとしても良い打球にはなってくれません。逆にタイミングがしっかり合っていれば、多少スウィーツスポットから外れたところで打ったとしても、内野手の頭を越え、外野手の前まで打球が飛んでいきヒットになることもあります。


タイミングの取り方なのですが、ステイバック打法とウェイトシフト打法とではやり方が少し異なります。ステイバック打法の場合、非軸足の上げ下げによってタイミングを量っていきます。つまりノーステップ打法の場合、タイミングを量る動作が抜けるため、非常にタイミングを合わせにくくなる、ということになります。

一方ウェイトシフト打法の場合、非軸足の上げ下げはどちらかと言うと体重移動に使うということがメインになりますので、この上げ下げをタイミングを量ることだけに使うことは難しくなってしまいます。するとどうなるかと言うと、テイクバックの動きでタイミングを量ろうとしてしまいます。しかしこの場合下半身主導ではなく、手主導のバッティングになってしまうため、決して良いやり方だと言うことはできません。

ステイバックの場合は非軸脚の上げ下げでタイミングを計りますので、テイクバックの動かし方はボールに合わせるのではなう、自分の足の動きに合わせる形になります。そのため上半身と下半身が連動しやすくなり、下半身主導でバットを振ることのできるスウィングを身につけられるようになります。

当野球塾のスラッガー養成コースでは、基本的には体重移動をしない打ち方を指導しています。なぜならその方がミート力も飛距離もアップするからです。プロ野球選手も近年は、体重移動をしないバッターがほとんど毎年タイトル争いを繰り広げています。逆に体重移動をするバッターは、1年間調子が良くても、その好調が2〜3年続くことはほとんどありません。0ではありませんが、稀だと言えます。

今まで少年野球チーム等で、体重移動をする打ち方のみを教わってきていませんか?体重移動をする打ち方にももちろんメリットはあるわけですが、それ以上にデメリットが多いんです。ですので来年からはぜひ体重移動をしない、現代における主流の技術で打てるようになってみてください。そうすれば小学生〜高校生レベルの試合であれば、当たり前のように4割を打てるようになると思います。

当野球塾では通常、体重移動を行わない打ち方をコーチングしております。現代野球ではレベルが上がれば上がるほど、体重移動をする打ち方では対応が難しくなり、プロ野球選手を観察しても、何年も続けて活躍しているバッターは日米問わず体重移動をしない打ち方を採用しているバッターがほとんどです。例えばジャイアンツの坂本勇人選手も、体重移動をする打ち方から、体重移動をしない打ち方に変えたことにより、2016年以降打撃成績が非常に安定するようになりました。


さて、体重移動を行わないステイバック打法というのは、非軸足の上げ方が1つの鍵になってきます。体重移動を行うウェイトシフト打法の場合は、非軸足を軸足に引き寄せるようにして上げるのが一般的だと思います。しかしこの上げ方では頭の位置がほとんど確実に動いてしまいます。頭の位置が動けば目線も動いてしまいますので、自分が動きながら高速で飛んでくるボールを正確に打っていくことは非常に難しくなります。

非軸足はその場で上げて、少しだけ投手寄りに着地させるのが一番シンプルなモーションとなります。このモーションであれば、非軸足を上げた際の頭の動きを最小限に抑えられるようになります。しかしここで1つ注意点がありまして、腸腰筋群が発達していない選手の場合、非軸足を真上に上げる動作が世代を問わずできないことが多いんです。

日本ではよく運動神経という言葉を使いますが、運動能力を直接的に司っているのは腸腰筋群という筋肉群なのです。ちなみに腸腰筋という名前の筋肉があるわけではありません。腸腰筋群というのは、大腰筋・小腰筋・腸骨筋をグループ化させたものの呼び方となります。

例えば腸腰筋群が発達していない選手が腸腰筋群を鍛えると、それだけで突然足が速くなることもあります。腸腰筋群というのは、スポーツ動作に対してはそれだけ大きな影響を持っているのです。その腸腰筋群が発達していないと、踏ん張るという動作も弱くなりますし、非軸足を真上に上げられない分、体重移動を行う動作で打たざるをえなくなってしまいます。

つまり言い換えると、腸腰筋が発達する → 運動能力が高まる → ステイバックで打てるようになる、という流れになります。もしくは徹底的にステイバック打法のモーションを繰り返すことにより、腸腰筋群を鍛えることも可能です。どちらからアプローチしてもいいと思いますが、やはり効果的なのは先に腸腰筋群を鍛えてしまうことだと思います。

ステイバック打法を身につけ、打率と飛距離の両方をアップさせるためにも、腸腰筋群を鍛えてみてください。そうすればバッティングだけではなく、運動動作そのものも全体的に向上していくはずです。

10年20年前までは、プロ野球では3割30本打つことは非常に難しいことだと論理的な理由なくして信じられていました。いわゆる迷信というやつですね。しかし現代では3割30本を目指せるバッターがたくさんいます。では20年前と今とでは、打者のバッティングスキルはどう変わっているのでしょうか?今回のスラッガー養成コラムでは、そのあたりについて少しだけ掘り下げてみたいと思います。


まず20年前のことを思い返すと、首位打者と本塁打王を同時に獲得できるというのは非常に稀なケースでした。それこそ三冠王を獲得したことのある一部の打者のみに許された特権とも言えたのではないでしょうか。では三冠王を獲得できた打者と、本塁打は打てるけど打率は伸びなかった打者とでは、一体何が違っていたのか?!

答えはヒッティングポイントの位置です。三冠王を獲得できた打者はポイントを、自分の体の近くに置いていました。ポイントを自分の体の近くに置くということは、それだけ正確にミートできるということです。逆に三振か本塁打かという打者の場合、ポイントを大きく投手寄りに出す打者がほとんどでした。

ポイントを前に出すと遠心力を大きく使えるため、当たった時は確かに遠くまで打球を飛ばすことができます。しかし自分の体から遠い場所で打たなくてはならない分ミート力は大幅に低下し、緩急をつけられるとカンタンに泳がされてしまいます。

逆に本塁打は打てないけど単打ならたくさん打てるという打者の場合、バットを短く使うことによってポイントを自分の体の近くに持ってくる打者が大半でした。短いバットを使ったり、バットを短く持ったりしてそういう形にしていました。そのためバットにかかる遠心力が小さくなり、ミート力は上がりますが飛距離を伸ばすことはできませんでした。

なおここで勘違いしてはならないことは、バットを短く使うことと、バットをコンパクトに振ることは似て非なることということです。例えばバットを短く持ったとしても大振りしては意味がありません。

一方三冠王を狙えるレベルにあった昔の打者たちは、バットを長く使いながらコンパクトに振る技術を持っていました。バットを長く持っているのでヘッドの重さを活かすことができ、遠心力に頼らなくても鋭いスウィングができるようになります。そしてコンパクトに振っているのでポイントを自分の体の近くに置くことができ(具体的には右打者は左膝付近、左打者は右膝付近)、ミート力が低下することもありませんでした。落合博満選手などは、まさにその典型的なタイプと言えます。

ホームランの打ち方には主に2種類あります。圧倒的なパワーで遠くに飛ばそうとする打ち方と、打球にバックスピンをかけて揚力を高めることによって飛距離を伸ばす打ち方です。弾丸ライナーのホームランが多い打者は前者で、放物線を描けるタイプの打者が落合選手をはじめとし後者となります。日本人選手の体格からすると、やはり後者の方が飛距離と打率の両方を求めやすくなります。

現代で3割30本を目指せるレベルにある打者の多くは、基本的にはポイントを体の近くに置いています。そして緩い球が来たらそのポイントを前に出し、速いボールならポイントを引いて打っています。そのためタイミングを外しての空振りが非常に少なくなります。例えば内川聖一選手、浅村栄斗選手、大谷翔平選手などはそのような打ち方をしています。だからこそ不振が長期間続くことがありません。

ポイントを自分の体の近くに置き、バットを長く使ってコンパクトに振るという技術は、ステイバック打法を採用することによって初めて可能となります。そしてまさに当野球塾のスラッガー養成コースでは、そのステイバック打法を小学生〜プロ選手に対しコーチングしています。打率も飛距離もアップさせたいという選手は、ぜひスラッガー養成コースを受講することで、確かな技術を身につけてください!

遠心力を用いたバッティングというのは以前より注目されており、わたし自身ボールを遠くへ飛ばせるというメリットはあると考えています。しかしわたしのコーチングでは遠心力を用いる打ち方は推奨しておらず、逆に極力遠心力に頼らない打ち方で選手たちの打率を上げることに成功しています。


遠心力を最大限使っていくためには、体の回転(ボディスピン)を強くしていく必要があります。極端な言い方をすると、竹とんぼやコマのような回り方です。この動きを強くするためにはスタンス幅を狭くし、重心を高くする必要があります。そうするとボディスピンが強くなり、バッドのヘッドが利いた遠心力打ちができるようになります。

この打ち方をすると、確かに当たると打球は遠くまで飛ばせるようになります。しかし当たる確率を同時に高めることは難しくなります。まずスタンスの幅を狭くすると踏ん張りが弱くなるため、下半身から生じるキネティックチェーン(運動連鎖)によってバットを振ることが難しくなり、どうしても手を使ってバットをコントロールしなくてはならなくなります。

するとバットと背骨を直角の関係で保てなくなり、バットのヘッドが上がったり下がってりしてしまいます。バットのヘッドが上下すれば当然ミート力は低下し、ジャストミートした時以外の打球の質が低下してしまいます。

遠心力を用いた打法というのは、基本的には体重移動をするウェイトシフトで行います。逆に、遠心力ではなくて求心力を用いる打ち方は体重移動はしないステイバックで行います。

わたしのコーチングでは飛距離を伸ばすことはもちろん重視していますが、その前にまずミート力を高めることに主眼を置いています。まず打率を上げ、その上で飛距離を伸ばしていけるという形でコーチングを行なっています。その結果、遠心力を用いた体重移動をする打ち方ではなく、求心力を用いた体重移動をしない打ち方を指導しているという形になります。

ただし、バットを回転させてボールを打ちに行っている限り、遠心力を0にすることはできません。わたしのコーチングでは遠心力を求心力で極力相殺し、自分の体の近くでボールをバットで叩きにいく形を指導しています。

例えば腕相撲を想像してみてください。腕相撲は肘を90°にすると力が入りますが、肘を伸ばすと絶対に勝てないですよね?この理屈と同じで、力強いピッチャーのボールを、力強いバットの押し返しで打っていく打法を、当野球塾では指導しています。

バーンとボールを弾き返すというよりは、グググっとバットでボールを押し返して飛ばしていくという表現の方が正しいかもしれません。もっと物理的な表現をすると、バットとボールが接している時間を長くし、長くしたその時間を使ってボールを押し返すという打ち方になります。

もしどこの野球塾に通っても打率がまったく上がらないという選手がいましたら、ぜひ当野球塾にご相談ください。打率1〜2割未満のバッターが4割打てるようになることなど、当野球塾ではまったく珍しいことではありませんので。

当野球塾で打撃指導を行っていると、軸足を軸足として使えていない選手がとても多いことがよくわかります。軸足というのは英語で言うと Pivoting Foot と言うのですが、 Pivot というのは「旋回する」や「〜を枢軸の上に置く」という意味があります。このように書くとすごくわかりにくいので、これからわかりやすく説明してみたいと思います。

枢軸というのは蝶番の真ん中に入っている棒(芯)のことです。そして旋回するとは、そのまま回るという意味です。つまり軸足とはバットと体を繋ぐ蝶番の真ん中の芯であり、バットを旋回させていくための始点となるのです。もっと砕いて言うと、バットとは軸足で振り始める、ということです。

そう考えるとバットとは、軸足が動いてから動き始めなければならないわけですが、多くの選手は軸足が動き切る前にバットを振り終わってしまっています。これはつまり手打ちということになりますね。

軸足(足部)は90°立てて90°回していきます。この時90°まで立っていないと回しにくくなります。そして軸足に体重を乗せて捕手側に寄りかかるための壁を作るわけですが、その壁は軸足を90°立てて90°回した形により作っていきます。回し足りなければこの軸足に乗ることができず、回し過ぎてしまうとバランスを失ってしまいます。

打撃技術がトップクラスになり、インパクトを可能な限り強くしていくことができると、90°立てた軸足が衝撃によって浮いてきます。しかし技術がまだ未熟な場合はこの形を無理に目指すことはせず、指の付け根をグッと折り曲げて、背伸びをするような足の形で軸足を90°立て、その軸足に体重のほとんどを乗せる意識でバットを振っていってください。

この形をステイバック打法というわけですが、体重移動を行うウェイトシフト打法と比較するとミート力と飛距離をアップさせることができます。

上述した通り、軸足は軸足(Pivoting Foot)として使っていく必要があります。グリップをトップに残したまま、上述したW90°の形を作ってみてください。すると体幹に捻りが生まれ、引っ張られている感覚が強くなると思います。この引っ張りによってバットを勢いよく振っていきます。そしてこの引っ張られている感覚が出た瞬間がいわゆる「割れ」が生じている瞬間です。

割れを生んで強いインパクトを実現し、打球を強くしていくためにも、手でバットを振り始めてはいけないわけです。軸足を立てて鋭く回すことにより割れを生み、この割れによって鋭くバットを振っていきます。これが下半身主導でバットを振るための第一歩となります。

手打ちにならないように、これからはこの軸足の使い方を意識してバットを振るようにしてみてください。そうすれば安定感や踏ん張りも強くなり、打球の勢いも同時に強くなっていくはずです。
当野球塾Littlerockheartのコーチングメニュー、スラッガー養成コースでは通常体重移動をしない打撃技術を指導しています。その理由はミート力と飛距離が、体重移動をして打った場合よりも向上するためです。実際にスラッガー養成コースを受講した選手の中には代打専門からクリーンナップに昇格できたシニア選手や、初めてホームランを打てたという選手もいます。

プロ野球選手も毎年3割打てるようなレベルにある打者たちの中で、体重移動をして打っている選手はほとんどいません。多くのスラッガーが少なくとも体重の51%以上を軸足に残したままバットを振っています。軸足に体重を残したまま振ると、スウィング時に上半身が捕手側に傾いていきます。この傾きによって頭が前後すると思ってしまう選手もいるかもしれませんが、実際は違います。

頭が前後せずに動かなくなるから、上半身が捕手側に傾き、非軸脚と背骨できれいな形の一本軸を作れるようになるのです。これを反対打席側から見ると、良い形ができると打った瞬間直角三角形になります。頭と軸足の膝を結んだ線と地面が直角になり、頭と非軸足の足首を結んだ線が斜線となります。このような形になると、壁が捕手側に作られるようになります。

コーチングではわかりやすいように、この直角三角形をイメージしてスウィングするように指導をしています。この形を作ると、投球が打者を押せる面積が狭くなるため、バットが投球に力負けしにくくなります。逆に体重移動をしてしまい、直角三角形を左右反転させてしまうと、投球が打者を押せる面積が広くなってしまい、タイミングを完璧に合わせなければバットがボールに押し返されやすくなります。

また、体重移動をして左右反転させた直角三角形で打ってしまうと頭の位置が前後に大きく動いてしまい、動いている投球を自分も動きながら見なければならず、ミート力が大幅に低下してしまいます。

ミート力と飛距離を同時にアップさせたいという選手は、ぜひ捕手側に壁を作る直角三角形をイメージしながらバットを振ってみてください。そしてこの技術を間違うことなく、適切な形でマスターしたいという選手はスラッガー養成コースを受講してみてください。
スラッガー養成コースなどで打撃指導を行っていると、手を使ってバットを振りに行っている選手が多いなと実感します。もちろんバットは手に持って振るものなのですが、しかし手を主体としてバットを振る動作では、より高いレベルの技術は身につけられなくなります。ある程度までは上達できたとしても、ある地点になると突然上達が止まってしまっている選手はいませんか?その場合はほぼ確実に手を主体としてバットを振るスウィングになっているはずです。

手部を含めた腕というのは、両腕を合わせてもせいぜい体全体の10%程度しかありません。一方両脚は体全体の35%ほどを占めています。単純に考えても腕というのは脚の1/3以下でしかありません。ということは腕を主体として振っていくよりも、脚を主体として振って行った方が、より強いスウィングが可能になるということです。では脚主体のスウィングとは?

FullSizeRender 5.jpg

実は体重移動をするウェイトシフト型の打者は、脚主体でバットを振ることが少し難しいんです。と言いますのは、脚でバットを振るという動作は軸脚の役目だからです。ウェイトシフトでは重心が非軸脚側に行ってしまうため、軸脚がやや浮き気味になります。そのため軸足(足部)を地に着けて踏ん張り、軸脚を力強く動かしていくことが、不可能ではないにせよ難しくなるんです。

逆に体重移動をしないステイバック型の打者の場合、軸脚側に重心を持っていくため軸足がしっかりと地面に接し踏ん張ることができ、踏ん張れるからこそ力強く動かしていくことができます。バットは軸脚にくっついているものだとイメージしてください。軸脚を動かすからバットが振られていく、そう考えてください。この動作こそが脚主体でバットを振るという動きになります。

脚主体でバットを振れるようになると、バットのヘッドが下がることも少なくなります。つまりバットと体軸(背骨)が90°をキープし、最も力を発揮できる形でコンタクトを迎えられるようになるんです。それはどのようなコースのボールでも同じです。ちなみにこの動作は股関節の柔軟性と強さが必要になります。股関節を上手に使えない選手というのは、手打ち、手投げになりやすいんです。そのため当野球塾では、股関節の使い方も詳しく指導しています。

投手が投げたボールを打つだけなのに、その技術を考え始めると本当に奥が深いですよね。この奥が深い技術を最新の情報で研究しているのが当野球塾のコーチです。ピッチング指導だけではなく、バッティング指導も専門的に行っております。今シーズンはたくさんヒットを打ちたいという方は学年問わず、学生でも草野球でもプロ選手でも、お気軽にLittlerockheart Baseball Coaching Tokyoにご相談ください。コーチングにはきっとご満足いただけるはずです!
バッティングも、ピッチング同様上半身が突っ込むとパフォーマンスは低下してしまいます。上半身が突っ込むというのは、コンタクトの瞬間に背骨が投手側に傾いてしまう状態のことです。こうなってしまうとタイミングを合わせづらく泳がされやすくなるのと同時に、力強くバットでボールを叩いていくこともできなくなります。

現代野球はステイバック打法全盛期です。メジャーリーグでは10年以上前(本当はもっと前だと思います)からこの技術が主流になり、スピードボールやムーヴィングボールをヒットしていく精度が高くなりました。日本球界でも何年も続けて素晴らしい打撃成績を残しているプロ選手の多くがステイバックを採用しています。

ステイバックで打つと、上半身が突っ込むのと逆の現象が起きます。つまりコンタクトの瞬間に上半身が捕手側に傾き、横から見ると上半身と非軸脚が一直線になります。そしてバットをその一直線に対し、直角で振っていけるようになります。90°という角度は、人体が最も大きな力を発揮しやすい角度ですので、この形を作ることができるということは、それだけ強くボールを叩けるようになるということなのです。

また、ステイバックで振るようになると、バットが遠回りしづらくなります。つまりインサイドアウトで打ちやすい状態になり、飛距離だけではなくミート力もアップしやすくなります。しかしアマチュア球界ではまだまだステイバックの存在を知らない野球指導者が多いようです。

さらにはプロ野球選手が指導してくれる野球アカデミーであっても、ステイバックの指導理論を持っていないか、技術そのものがまだ一般的ではないという理由で、ステイバックの指導をカリキュラム内で禁止(一般的に情報公開はされていません)しているアカデミーも存在しています。このようなアカデミーで指導をされていて、ステイバックという技術を子どもたちに伝えていきたいという思いから、独自に野球塾を作った元プロ野球のコーチをわたしは知っています。

ウェイトシフトにももちろん魅力はあります。しかし高校野球レベルであってもカッターやツーシーム、高速スライダーが全盛である現代野球に於いては、ウェイトシフトよりもステイバックの方が優位性は高いと言えます。そして下半身主導で打つという観点で見ていってもステイバックによるスウィングは、軸脚をしっかりと使い切らなければ難しくなるため、下半身を使わざるを得ない形になるのです。

もしまだ打撃フォームやモーションに迷いがあり、これからどのようにしていけば良いかわからないという選手は、一度ステイバックに挑戦してみてください。と言ってもどうやればいいのかわからない場合は、ぜひLittlerockheartにコーチングのご依頼をお寄せください。ステイバック打法という技術を余さずコーチングさせていただきます。
元々は右投げ右打ちの選手が、周囲のアドバイスにより右投げ左打ちに転向するケースは日本ではかなり多いのではないでしょうか。確かに左打ちのメリットは小さくはないと思います。まず単純に、右打席よりも左打席の方が一塁に近くなるため、内野安打を稼ぎやすくなります。さらに左打者の場合はバットを振った勢いをそのまま一塁方向に向けられるため、打った後のスタートも早くなります。

打率を上げるためには確かに内野安打は不可欠かもしれません。現に262安打を放った2004年のイチロー選手は、バントヒットを含めると61本の内野安打を放っています。実にヒットの内23%が内野安打だったということになります。仮にこの内野安打が半数になっていたら、この年の.372という打率は.329まで低下してしまうことになります。こうして考えると、野球は左打ちが絶対的に有利と考えることもできます。しかしLittlerockheartの考え方は少し異なります。

内野安打が不要、と言うつもりはまったくありません。ですが内野安打を増やすために右投げ右打ちを、右投げ左打ちに簡単に変えてしまうことは最善とは考えていません。その理由は、右投げ右打ちを右投げ左打ちに変えてしまうと、ステイバック打法を取り入れることが困難になるためです。ステイバック打法とウェイトシフト打法に関しては、こちらの記事をご参照ください。

プロ野球選手はイチロー選手、松井秀喜選手、栗山巧選手ら、多くの右投げ左打ちの打者がこのことに悩んできました。ステイバックの打ち方の概念としては、利き手の器用さと力強さでボールを押し返すというものがあります。鉛筆や箸、投げる動作が右利きの場合、左手の方が器用で力強いということはほとんどありえません。だからこそ器用で力強い右手をメインとして使って打つというのが、ステイバックの一つの考え方です。

上述した右投げ左打ちの3選手がステイバックで打とうとすると、非利き手を使うことになります。そのためボールを上手く押し返すことができないのです。日本ではあれだけホームランを量産した松井秀喜選手が、メジャーではホームランを量産できなかった理由がここにあります。利き腕の力強さを上手く使えない右投げ左打ちであるために、あれだけ高い技術を持った松井選手であっても、メジャーリーガーの力強いボールを押し返すことができなかったのです。

飛距離に関してもそうですが、ミート力に関しても同様です。非利き手で打つよりも、利き手をメインとして打った時の方が正確性はアップします。しかし日本の指導者の多くは、今現在体重移動による打ち方、つまりウェイトシフト打法の指導しかできていないのが現状です。ステイバックという技術の存在を知らずに指導されている方も、非常に多いようです。

打撃技術の進化をしっかり追いかけていくと、総合的に見るとウェイトシフトよりもステイバックの方が、打率も飛距離もアップしやすくなります。メジャーリーグで長年続けて成績を残しているスラッガーを観察してみると、ほとんどの打者がステイバックで打っています。これはアメリカ球界が、子どものうちからステイバックで打つための技術指導を受けられる環境であるためです。

メジャーリーグよりも技術の進歩(浸透)が遅れ気味の日本とはいえ、きっと10年後には普通にステイバックという技術を誰もが取り入れている環境になっているはずです。その時元々は右投げ右打ちだった選手が、右投げ左打ちに変えてしまっていると、トップハンドが非利き手になってしまい、ステイバックで打てないという現実を突きつけられてしまうのです。

右投げ右打ちを絶対に右投げ左打ちに変えてはいけない、とは言いません。しかしそこをあえて変えるのであれば、上述した内容を吟味した上で覚悟を持って変える必要があるのです。