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ボールは遠心力ではなく、求心力を使って投げる!

制球力をアップさせるためには、ポジション問わず遠心力ではなく求心力を使ってボールを投げる必要があります。ですが野球指導現場の99.9%では、遠心力を使った投げ方の指導が行われています。

まず根本的に、求心力を使って投げるための指導をできるコーチがほとんどいません。これはプロ野球12球団の投手コーチにも同じことが言えます。

そのためプロ野球選手たちは僕のようなパーソナルコーチと契約をし、求心力を使う投げ方のバイオメカニクスを学び、それを身につけていきます。そして身につけられると、1軍で何年間も活躍をし続けられるようになります。

少年野球や草野球だって同じです。求心力を使った投げ方をマスターできると、ポジション問わず制球力と球質が向上していきます。

ピッチャーだったら空振りを取れる伸びのあるストレートを投げられるようになりますし、外野手だったらイチロー選手のようなレーザービームを投げられるようにもなります。

求心力を使う投げ方の存在さえ知らない野球部の指導者たち

僕のオンラインレッスンでも毎日求心力を使った投げ方のコーチングをしているのですが、これができるようになった選手でパフォーマンスがまったく改善しなかった選手は、僕の指導歴の中ではひとりもいません。

しかも求心力を使って投げられるようになるとパフォーマンスが改善されるだけではなく、肩肘への負荷を大幅に減らすこともできます。

ですが少年野球でも中高の野球部でも、求心力を使う投げ方の存在さえ知らない指導者が大半です。少なくとも99.99%の野球指導者はそれを知らないと思います。

知らないということは、それだけ子どもたちに怪我させてしまう可能性が高まるということです。

ちなみに僕が知る限り、求心力を使った投げ方に関し言及している、一般書店で売られている野球教則本は1〜2冊です。もしかしたら僕が見たことのない野球教則本には書かれているのかもしれませんが、今まで300冊くらい目を通してきた野球教則本の中では、僕の経験上ではそれだけでした。

つまり求心力を使った投げ方を学ぼうにも、学びようがないということです。だからこそ僕のような、野球塾のプロフェッショナルコーチが求め続けられている、というわけなのです。

肩肘の怪我を防ぎ、同時にパフォーマンスを改善していけるように、ぜひ僕のオンラインレッスンを受けてみてください。

今回の投手育成コラムでは、コントロールを良くするためのコツを1つ書き進めていこうと思います。結論から言いますと、それは目線です。制球力が低い投手、特に小中学生の場合、目線が的に向かっている時間が非常に短い選手が多く見受けられます。この目線を改善するだけでも、制球力が少し安定するケースが多くなります。


投手の場合、キャッチャーミットの見方は2種類あります。1つはキャッチャーミットだけを見て、他のものは一切気にしないという見方。もう一つは風景の中にあるキャッチャーミットを見る見方です。どちらが良いかと言えば、もちろん前者です。試合では打者や審判、捕手が投手の視界に入るわけですが、ワインドアップ、もしくはセットした後はキャッチャーミットのみを見続けることがベストです。

ブルペンでは良いのに、マウンドに上がると制球力が乱れてしまうというタイプの投手には特に効果が大きく、キャッチャーミットのみを見続けると、より狙いが絞られた状態となり、投球動作全体がピンポイントでそこに投げるための動作に近づいていきます。

逆に風景の中でキャッチャーミットを見てしまうと、狙いが散乱してしまい、コントロールが不安定になりやすいんです。ですので試合でマウンドに立っても打者や審判などおらず、キャッチャーミットだけがストライクゾーンに浮いているとイメージし、そこだけを見続けるようにしてみてください。

そして見続ける時間は長ければ長いほど効果を得られます。投球動作中に一瞬キャッチャーミットから目線を外してしまう投手も多いのですが、これをやってしまうと一度定めた狙いをもう一度、しかも投球動作中に定め直さなければならず、コントロールが不安定になる原因となってしまいます。

制球力の安定化を図るためにも、軸足をピッチャーズプレートにセットした瞬間からボールがキャッチャーミットに収まるまで、打者や審判、捕手などには目もくれず、キャッチャーミットだけをとにかく見続けるようにしてみてください。今までこれができていなかった選手の場合、これをするだけでも制球が少し安定するはずですので、ぜひ試してみてください。
制球力を良くするためには、投球動作内から無駄な動作と、ちぐはぐな動作を省いていく作業が必要になります。つまり無駄やちぐはぐな動作が投球動作内に存在している限り、その動作で何千球投げ込んだとしても、根本的に制球力が良くなることはないんです。今回のコラムでは、よくありがちなちぐはぐな動作をひとつご紹介したいと思います。

投手はテイクバック時にリーディングアーム(グラヴ側の腕)を投球方向に突き出しエイミング(=ターゲティング、狙いを定める)を行うわけですが、このエイミングを肩の外転で行うか、水平外転で行うかにより、投球動作のメカニクスは大きく変わってきてしまうんです。

オーバーハンドスローの場合は外転動作によりエイミングを作っていかなければ、リーディングアームとスローイングアームの動きがちぐはぐになってしまい、制球力が安定することはありません。また、動作がちぐはぐであるために動作連動も低下し、球速も伸びなくなってしまいます。

逆にサイドハンドスローの場合は水平外転でエイミングを作っていった方が、左右の腕の動きが繋がりやすくなります。非常に多く見られるパターンとして、オーバーハンドスローで投げているのにエイミングが水平外転になってしまっているものがあります。サイドハンドスローの投手が外転でエイミングを作っているケースはほとんど見られないのですが、オーバーハンドスローなのにエイミングを水平外転で行っている投手は多く見受けられます。

そしてこのように左右の腕がちぐはぐな動作で投げている投手で、安定した制球力を持っている投手はほとんど皆無と言えます。例えばダルビッシュ有投手のように、サイドハンドスローに近いスリークォーターで投げている投手の場合、水平外転でエイミングを作っても、動作連動が低下することはほとんどありません。

つまり水平外転でエイミングを作りたければサイド、もしくはサイドに近いスリークォーターで投げるべきですし、オーバーハンドスローで投げたいのであれば外転によってエイミングを作るべきなのです。そうしなければどうしても左右の腕の動きがちぐはぐになってしまい、パフォーマンスは低下してしまいます。

リーディングアームとは、投球動作全体をリードする役割を持っています。ですのでリーディングアームを横振りで使うのであればスローイングアームも横振りにすべきですし、リーディングアームを縦振りにする場合はスローイングアームも縦で振っていくべきなのです。そうすることによって無駄な動作が減り制球力が良くなり、動作連動が良くなることによって球速もアップしていくのです。
個別指導タイプの当野球塾には制球力アップを目指している選手がたくさん通っています。所属している野球チームでも制球力アップに関する指導を受けているようですが、しかしその指導内容を選手から詳しくリサーチしてみると、ほとんどが非論理的な指導ばかりであるようです。

例えば「お前はコントロールが悪いからオーバースローじゃなくて、サイドスローに変えてみろ」などは、典型的な非論理的指導と言えます。オーバースローからサイドに転向すると制球力が良くなるということはありません。ただし、骨盤周辺が横回転中心の投手がオーバースローで投げていた場合、腕をサイドにしてあげることにより骨盤周辺と腕の動作方向が一致し、パフォーマンスがアップすることはあります。このようなロジックが存在していない限り、オーバースローをサイドにしたところで制球力や球速がアップするということはありえません。

制球力の良し悪しは、オーバー、スリークォーター、サイドそれぞれ共通です。オーバーハンドスローで制球力が良い投手はサイドに変えても制球力は良いですし、オーバーで制球力が悪い投手はサイドに変えてもほとんどのケースで制球力は悪いままです。つまり見た目の「フォーム」を変えたところで、制球力の根本的改善にはほとんど影響はないのです。制球力を良くするためにはメカニクス(力学)を見直すための「モーション」の改善が必要なのです。モーションさえ良ければ、どんな見た目のフォームで投げてもパフォーマンスはアップするのです。

制球力が悪いことには必ず原因があります。投球動作に無駄な動作が多いほど制球力が悪くなっていくわけですが、選手個々の投球動作内に潜んでいるその無駄な動作を取り除いてあげない限り、その投手の制球力が根本的に向上することはありません。そしてその無駄な動作を的確に見つけ、その改善方法をわかりやすくアドバイスしてあげるのがわたしたちコーチの役目なのです。

制球力が悪い原因は投手それぞれであり、万人に共通する改善方法はありません。例えば投手Aはあることをしたら制球力が良くなったとしても、同じ改善方法を投手Bが試しても思ったほどの効果がない場合があります。これはAとBでは、制球力を乱している根本的な原因が異なるためです。

ちなみに無駄な動作が少ない、制球力が向上する投球動作を身につけられると、無駄な動作が少ない分、投球動作内の一つ一つの動作が連動しやすくなります。するとキネティックチェーン(運動連鎖)の効果が高まり、エネルギーが効率的にボールに伝わるようになり、球速も同時にアップさせていくことができるんです。これを実現させているのがCoach Kazのマンツーマン野球塾の投手コーチングなのです。

制球力を根本的に改善したい場合は、ぜひCoach Kazのマンツーマン野球塾のマンツーマン指導を受けてみてください。今までなぜ制球が安定しなかったのか、その原因と改善方法を明確に知ることができるはずです。
投手に限った話ではなく野手にも同じことが言える訳ですが、制球力というのはまず最初に、踏み出していく側の脚の膝で付けていくものなのです。その上で上半身の使い方を改善していきます。つまり上半身がいくらい良い形で動いていたとしても、この膝が良い動作になっていなければ制球力をアップさせるのは難しくなります。

ではこの膝をどのようにして使えば良いのか?結論から言えば、柔らかく使えるようにするということです。と言ってももちろん、ふにゃふにゃな使い方ではダメです。具体的に言うと、振り上げてから着地させる際、膝を約30°の角度にします。歩いている時の膝の曲がり具合です。この膝の角度で着地をし、完全に投げ終えるまでこの形を維持することができれば、それだけでも制球力はアップします。

動作の中で脚が上半身を支えるのに最も適した膝の角度が30°なのです。試しに膝を50°、90°と大きく曲げて歩いてみてください。歩きにくく、かつ上半身の重さを支え切れないと思います。

制球力に悩んでいる多くの投手を見ていくと、振り上げて着地させた脚の膝が90°以上に曲がってしまっているケースが少なくありません。これでは上半身が突っ込んでしまうのを防ぐことができず、膝下が地面に対して垂直になってしまう分上体が高くなってしまいます。つまり力強いボールを投げにくく、低めに制球することも難しくなる、ということです。

着地させた脚の膝の角度は、癖が大きく影響します。ですがその癖は膝だけの問題ではなく、着地させる以前の振り上げた脚の動作の取り方も大きく影響してきます。着地させた時の脚の使い方が良くないということは、必ずそれ以前の動作に何かしらの問題点があるということです。その問題点を取り除いてあげなければ、振り上げた脚を良い形で着地させていくことができず、制球力もアップしにくいということになります。

制球力がアップしないという現象には、必ず原因があります。その原因を正確に読み取り、改善方法を指導していくのがコーチングの役割です。原因というのはまさに十人十色です。投手育成コラムだけでは、万人に合う改善方法を伝え切ることはできません。ですが実際のコーチングであれば、個別の原因を正確に読み取り、その原因に対する改善方法を指導していくことができます。もし本当に制球力をアップさせたいと考えている方は、ぜひ一度Coach Kazのマンツーマン野球塾のコーチングを受けてみてください。指導内容の濃さに、きっとご満足していただけると思います。
制球力をアップさせたいと考えた時、まずチェックする必要があるのは投球動作が安定しているか、という点です。投げるたびにステップの位置やリリースポイントが変わるような投げ方では、制球力が安定することは絶対にありません。そして次にチェックして欲しいのは、余分なエネルギーを使い過ぎていないか、という点です。

例えば遠心力と求心力という相対するエネルギーがあります。多くのピッチャーは遠心力を使ってボールを投げてしまっています。確かに遠心力を上手く使えると、初速の速いボールを投げることができます。しかしバックスピンをきれいにかけられず、回転数そのものも少なくなりやすいため、打者の手元で失速してしまう、初速と終速の差が大きいボールになってしまいます。

一方求心力を上手く使って投げられると、初速だけを見れば遠心力投げよりは少し速度は落ちます。しかし良いバックスピンで回転数を増やしやすくなるため、初速と終速の差が小さい伸びのあるストレートを投げられるようになります。そしてこの投げ方ができるようになると、ボールを浅い角度でリリースできるようになります。

遠心力投げだとボールが体から遠いところで動いていくため、リリース角度が深くなってしまいます。つまり斜め方向からストライクゾーンを狙わなければならず、コースに投げ分けるための難易度がそれだけで増してしまうのです。一方求心力投げだと、ピッチャーズプレートの真ん中とホームベースの真ん中を結んだ直線上、もしくはその直線に近い場所でボールを動かせるようになるため、コースに投げ分ける難易度が必要以上に上がることがなくなり、制球もしやすくなるのです。

実は遠心力という力は、腕を回してボールを投げる限り必ず生じてしまうものです。重要なのは遠心力を使わないようにするということではなく、遠心力を求心力によって相殺するということです。右投手なら右腕にかかった遠心力を、左手で生み出す求心力で相殺する、ということになります。これができるだけでも、制球力は目に見えて向上していくはずです。

こうして言葉で説明するのは簡単でも、実際に投球動作に導入するとなると意外と難しいことです。投球動作を適切な形で改善していきたいと悩んでいるようでしたら、ぜひCoach Kazのマンツーマン野球塾にご相談ください。投手育成コラムを書いているチーフコーチがあなたのパーソナルコーチングを担当させていただきます。
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ついに200記事目となった投手育成コラム。三度上記図に登場してもらおうと思います。Coach Kazのマンツーマン野球塾では赤い線を使って踏み出していくようにコーチングしているのですが、この図を見ると、一つ疑問が浮かび上がると思います。「これではど真ん中に投げることが前提になるではないか」という疑問です。もっともな疑問だと思いますが、しかし心配はご無用です。

まず、しっかりとした技術を持っている投手であればいつでもど真ん中にボールを投げ込むことはできます。しかしそれだけの技術がない投手の場合、ど真ん中を狙ってもど真ん中に行くことは少ないのではないでしょうか?ボールを投げる際は、まずは真ん中を狙ってしまっていいのです。むしろ、まずはしっかりと真ん中に投げられる技術を身に付けるべきなのです。最初から外角低めに投げることを前提にした形にしてしまうと、今度は内角に投げることが難しくなってしまいます。逆もまた然りです。

まず真ん中にしっかり投げられる形を作り、その上で左右上下に動かしていくのが制球力なのです。外角に投げる際も、内角に投げる際も、投球動作を変えてはいけません。そもそもそんなことをしていたら、良い打者ならばボールが来る前に投手がどこを狙って投げたのか分かってしまいます。ではどうすればいいのか?それは「意識」することです。

ど真ん中に投げるための形を作ることができれば、あとは意識だけでボールを左右上下に動かせるようになります。例えばキャッチャーが外角にミットを構えたとします。すると投手は当然そのミットを凝視し、意識は外角へと働いていきます。このように意識が外角に働いている状態で、狙って内角に投げることは、完全に投げ損なわない限りはできないことなのです。意識が外角に働いていれば、投球時に発生するベクトルは自然と外角へと傾いていき、ボールも自然と外角に行くようになるのです。

外角に投げるための形を作る必要などないのです。ど真ん中に投げるための形で、意識だけを外角に持って行ってあげればいいのです。例えば実際本当に赤い線の通りのコースにボールを投げたとします。そのボールのリリース角度を、1°外角に開いたとします。すると約18m先ではたった1°変えただけで、ど真ん中のボールが完全な外のボール球になってしまうのです。だからこそ内外上下のコントロールは動作を変えなくても、意識を働かせるだけで十分なのです。いえ、十分過ぎるのです。

例えばダルビッシュ投手のツーシームの例を挙げたいと思います。彼は右打者の内角にツーシーム(シュート)を投げる際、ボールの握り方だけを変えて、「内側に曲がれ!」と念じながらストレートと同じように腕を振っていきます。不思議と念じなければ内角に食い込まない甘いボールになるし、念じると右打者の懐をえぐるようなツーシームになるそうです。

ダルビッシュ投手の例を挙げても分かる通り、投手の制球力やボールの曲がり具合などは、意識を向けてあげるだけでも十分変えることができるのです。野球はスポーツの中でも特に成功率が低いスポーツです。プロ野球でずば抜けた制球力を持つ投手でさえ、本当に自分の投げたいところにキチッと投げられるのは投げたボールのうち僅かに3割程度です。この難易度の高い運動動作の難易度を、自らさらに高めてしまう必要はないと、Coach Kazのマンツーマン野球塾では考えています。

外角低めにしっかりと投げ切ることは、非常に難しいことです。そもそもど真ん中にしっかり投げ込めないような投手には、外角にしっかりと投げ込むことなどできません。ですがど真ん中にしっかり投げ込む技術さえ持っていれば、あとはほんの少し意識を向けてあげることで外角にも内角にも上にも下にも投げ分けられるようになる「前提」を身に付けられた、ということになるわけなのです。

皆さんは制球力には自信はありますか?もしなければ、まずはど真ん中に投げる技術を学び、身に付けてみてください。そこに達することができれば、内外上下にボールを振り分けることも、それほど難しいと感じることはなくなるはずです。少なくともストライクゾーンを左右上下に四分割した際、それぞれの枠にならばいつでも投げられるだけの制球力は身に付くはずです。試合でど真ん中に投げるわけにはいきませんが、しかし試合でど真ん中に投げてしまわないためには、練習時ならいつでもど真ん中に投げられるだけの技術が必要なのです。

算数で言えば、足し算ができなければ掛け算はできませんよね。それとまったく同じなのです。ど真ん中に投げられる技術がない投手には、外角低めや内角高めにしっかり投げ込むための技術を身に付けることなどできないのです。

打者の場合、ほとんど体重移動をしないで打つ選手もいます。いわゆるトップハンドトルクという打法を採用している打者です。しかし並進運動を省いて投球することが不可能である投手の場合、100%体重移動という動作が発生します。この体重移動が具体的にはどのようなものかと言うと、軸脚股関節に乗せた上半身の重さを、反対側の股関節に移すという動作となります。これに関しては別の投手育成コラムでも解説している通りです。

今回のコラムでは、ランディングフットに着目していこうと思います。ランディングとは着地、フットとは足のことです。つまりステップし、着地していく前足のことです。この足のつま先は、投球方向に対して真っ直ぐ着地させることが理想です。クロースドステップや、オープンステップという着地方法もあるわけですが、しかし基本はあくまでもストレートステップであり、これができてこそのクロースドやオープンなのです。

しかしつま先を真っ直ぐに着地させることばかりに気を取られてしまうと、ステップ脚の膝が開き気味になり、ボールが打者から見えやすくなってしまいます。さらには膝が開くことによりボールを握った手の角度も引っ張られ、ストレートもシュート回転するようになってしまいます。

ヒップファーストフォールという動作を習得できると、着地のギリギリまでつま先は捕手方向に対し90°傾くようになります。ここから着地の寸前につま先を90°回転させ、捕手に対し真っ直ぐ向けていくわけですが、これを前脚を動かすことによって回転させてはいけません。それをやってしまうと前述の通り、膝が開いてしまうのです。

ではどうすればいいのか?これは非常に難易度の高い動作となります。ヒップファーストフォールでは軸足の股関節を内旋させているはずです。しかしこの内旋は並進運動が進んでいくと、徐々に解除されてしまいます。この解除し切る寸前で、インエッジを利かせている足部を踵が立たないようにして裏返します。するとスパイクのクリーツが上を向くはずです。そしてこの動作に合わせ、軸足股関節をもう一度内旋させることができます。

この二度目の軸足股関節の内旋動作によって、ステップ脚のつま先を捕手方向へと回転させていくのです。しかしこの動作は繰り返しますが難易度が高く、強豪チームのエースになれるレベルの投手にしかなかなかできることではありません。ですができない選手の場合、投手育成コラムやCoach Kazのマンツーマン野球塾の投手コーチングで詳細な指導を受けることにより、理論的にこの動作を習得することも可能です。自然とできるようになる選手はごく僅かしかいませんが、できていない選手であってもコーチングと努力次第でできるようになるのです。

ちなみにハムストリングスが硬い選手は絶対にこの動作は習得できません。その理由は、ハムストリングスが硬い選手は骨盤の動きが制限されてしまい、股関節もスムーズに動かすことができないためです。つまりこの動作を習得するためには、ハムストリングスの柔軟性をアップさせることが先決となります。

ステップしていくつま先の着地は、制球力や球威に大きな影響を与えます。言い方を変えると、この動作を習得できると制球力と球威を同時にアップさせることができるのです。非常に難易度の高い動作ではありますが、皆さんもぜひ挑戦してみてください。

投手の腕の振りは、8~9割程度をマックスにするのが理想的です。先発投手の場合は通常は7割前後の力で投げ、ピンチになったら8~9割の力で投げます。この力加減が、投手にとっては最もバランスの良い加減となるのです。その理由は、この力加減にすることで腕の振りに生じるブレを最小限にし、リリースを安定させることができるのです。

ということは、リリースを安定させるという意味ではもっと力加減を抑えるべきなのでしょうか?答えはノーです。自転車を想像してみてください。全速力で走ってしまうとハンドル操作は難しくなりますよね?それと同じようにものすごくゆっくり走った時もまた、ハンドル操作は難しくなります。自転車にはハンドルを最も操作しやすいペダルの力加減があるのです。ピッチングにもそれと同じことが言えるのです。

ピッチングでは比較的コントロールが良くても、投手ゴロから一塁手に軽いボールを投げると急にコントロールが付かなくなってしまう投手がいます。これはまさに上述した考え方そのものです。腕の振りを緩めすぎてしまうと、今度はそれによって腕の振りがブレてしまうことになるのです。上半身の力に頼ってボールを投げるタイプの投手ほど、この傾向は強くなります。

もっとピッチングに近い話をすると、全力投球をしてしまうと、リリースで指先をボールが転がる際、その軌道が左右に波打ってしまうのです。そのために指先の一定箇所だけでリリースすることができなくなり、コントロールが付かなくなってしまうのです。一方7~8割の力加減で投げた時は軌道を安定させることができ、指先の常に同じ個所でリリースできるようになります。

さて、全力投球をしても、リラックスをして投げても常にボールをコントロールできるようにするためには、ボールの握り方を変えてみてください。例えばリラックスをして投げる時は人差し指と中指の間を指一本分弱にし、全力投球をする際には指一本分強にしてみてください。この指の幅は広くなるほど制球しやすくなります。もちろん広すぎてはいけないわけですが、ほんの少し広めるだけでコントロールはしやすくなります。ただし幅を広げるとボールに与えられるバックスピンが減ってしまうため、球速は上がったとしても初速と終速の差が大きい、いわゆる伸びのないストレートになってしまいます。

ダルビッシュ投手や藤川球児投手などは、人差し指と中指をピタッとくっつけることにより、他の投手よりも多いバックスピンをボールに与えています。だからこそあれだけ伸びのある素晴らしいストレートを投げられるというわけなのです。ただし指をくっつけるストレートの難易度は非常に高いので、チャレンジする際はそれを覚悟の上で取り組んでみてください。

ピッチング技術を向上させるためには、まずは技術の難易度を下げてトレーニングをするという取り組み方も効果的です。例えばブルペンで投球練習をする際、ひたすらアウトローだけを狙って投球を続けることがあります。確かにこの練習を繰り返し、技術を習得することができれば、針の穴を通せるほどの制球力を身につけられるかもしれません。ですがプロ野球を見ても分かるように、それほどの技術を持っている投手などほとんど存在しないのです。打者が10打席中で3回ヒットを打てれば一流と言われるように、投手の場合は10球中6~7球が構えられたキャッチャーミットに行けば合格なのです。

バッターよりもピッチャーの方が高い確率が求められるのは、バッターはピッチャーが投げたボールを打たなければならないということに対し、ピッチャーは100%自分主導でプレーを始められるからとなります。

難易度を下げると言えば、18.44mを短くして投げるということも一つの方法です。確かにこれは効果的な練習法ではあるのですが、しかしネックは距離が短くなるほど、リリースの発射角度に変化が生じてしまうということです。ですがそれをしっかりと踏まえた上で取り組むのであれば、これは非常に効果的な練習方法だと思います。

投手育成コラムで奨める難易度の下げ方は、ストライクゾーンを大雑把に分けるということです。最も細かく分けると、ストライクゾーンは5×5の25分割、6×6の36分割などにでき、その真ん中には決して投げないという練習法などがあります。そしてさらにはストライクゾーンの四隅、コーナーを際どく突いていく練習をしたりします。ですがこれらは非常に難易度が高い練習法です。熟練した技術を持つプロ選手であっても、決して簡単なプレーではありません。

ですので最初は、ストライクゾーンをもっと大雑把に分割しましょう。4分割や2分割で大丈夫です。2分割であればストライクゾーンの右か左か。4分割なら右上、右下、左上、左下ということになります。2分割でしっかりと投げ分けられるようになったら4分割に進むというように、徐々にレベルアップしていきましょう。これはシーズン直前の練習でも有効ですし、試合直前の投球練習でも効果的です。難易度を下げて、そこからどこまで難易度を上げられるかによって、その日の状態を試合前に正確に知ることもできます。

難易度を下げるというのは、レベルの高い選手からするとプライドが許さないということもあるでしょう。しかしプロ野球で精密機械と呼ばれた制球力抜群の投手たちの多くは、全盛期であってもまずは低い難易度から状態を確かめていく作業を怠りませんでした。

さらにもう一点挙げておくと、ブルペンでは良いのに、試合になると制球が乱れるというタイプの投手がいると思います。このような場合も難易度を下げることが有効なのですが、どう下げるかと言うと、キャッチャーしかいない、という風に想像するのです。試合では当然打者も球審もいるわけですが、最初はその2人は完全無視です。ブルペン同様、キャッチャーしかいないと想像し、難易度を下げてから投球に入ると落ち着いて投げられることもあります。

場合によってはブルペンから打者と球審役を立て、打者も球審もいないと想像するトレーニングをしても良いでしょう。これはなぜ必要かと言うと、打者と球審が立っているだけで、投手の目から入ってくる情報量は一気に増えてしまうのです。すると集中力が追い付かなくなり、キャッチャーミットに集中し切れなくなってしまうのです。その結果、ブルペンでは良いのに試合では崩れてしまうということになってしまいます。しっかりと投げる目標(ミット)に集中するためにも、まずは頭の中から打者と球審の存在を消し去るというということが高い効果を発揮するのです。

試合になると乱れてしまうというタイプの投手は、ブルペンで打者と球審が立っていると想像する練習ではなく、逆に試合で、打者も球審もいないという風に想像し、ピッチングという非常に難しい作業の難易度を自分自身で下げられるように工夫をしてみてください。

制球力に悩む投手がワインドアップをせずにセットポジションのみで投げたり、オーバーハンドスローからサイドハンドスローに転向したりという姿は、プロアマ問わずよく見かける光景です。しかしこの考え方は間違っていると言わざるをえません。確かにワインドアップよりもセットの方が動作のぶれは小さくなり、制球を乱す原因は小さくなるかもしれません。しかしワインドアップで制球が定まらない投手がセットにしても、多かれ少なかれ制球を乱している原因はセットポジションにも受け継がれているのです。

そしてオーバースローからサイドスローへの転向に関しても、確かに身体的にサイドスローの方が向いている投手というのはいるわけですが、しかしそうでない場合を除いては、サイドスローにしたから制球しやすくなる、ということにはなりません。サイドスローにする最たる目的はあくまでも、上下の制球を安定させることにあります。

例えば左右の制球力はあるけど、上下の制球だけがどうしても苦手という投手の場合は、サイドスローに転向する意義はあります。ですが上下も左右も制球に不安がある投手の場合、サイドスローに転向しても制球力が向上することはありません。

制球を乱す要因は人それぞれです。一つの投球動作はいくつものフェイズ(段階)に動作を分解していくことができます。例えばワインドアップフェイズ、テイクバックフェイズ、コッキングフェイズなどです。数あるこのフェイズの中の、どこに制球を乱している原因があるのかはまさに百人百様なわけなのです。経験と能力のあるコーチであればそれをすぐに見つけることもできます。しかしそうじゃないコーチの場合は、直す必要のないところに手を加えてしまい、その投手のフォームを壊し、スランプに突入させてしまう危険もあるわけなのです。私自身過去、幾人もそのような辛い経験をしてきた投手を見てきました。

制球力が安定しない投手には、必ず制球力が安定しない確固たる原因があります。それがないのに制球力が安定しない投手というのはいません。つまり制球力を向上させるためには、制球力を乱している原因を一つずつ丁寧に取り除いてあげることが何よりも大切なのです。それができなければ毎日投げ込みを続けたとしても、本当の意味での制球力を手に入れることはできません。

もしよければ、Coach Kazのマンツーマン野球塾で本物の制球力を手に入れて見ませんか?制球力向上コースの受講生からは、5回のコーチングで制球力が向上した選手が続出しています。あなたもぜひ、投手にとって最も重要な能力である、本物の制球力を身につけてみてください。

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制球力を低下させる原因の一つには、腕の振り方というものがあります。制球がそれほど良くない投手を観察してみると、だいたいが上の画像の左のような、円状で腕を振っているのです。円状で腕を振ってしまうとボールを握った手に対する空気抵抗が大きくなってしまいます。左の画像を見ていただいても分かるように、矢印の曲がり方も大きくなっています。

一方右のように楕円で腕を振ることができれば空気抵抗は小さくなります。矢印の角度も緩やかになっているのが分かると思います。このように空気抵抗が小さくなるように、楕円を描くようにして腕を振ると、制球を悪化させる原因を一つ取り除くことができるわけなのです。

一昔前は「腕を大きく振って投げなさい」と指導者に教わることもありましたが、腕を大きく振ってしまうと左の図のような円状で腕を振る形となってしまいます(さらに遠心力も大きくなる!)。しかし腕をコンパクトに振り、かつリラックスした状態で振ることができればスローイングアームをテイクバック時にしっかり後ろ(二塁側)に残せるようになり、楕円を描くようにしてしなやかに腕を振れるようになるのです。

腕を振った際の空気抵抗、さらには遠心力を極力小さくしてあげることで、単純に腕を振る際に発生する抵抗が小さくなります。抵抗が小さくなれば、それだけ自分の思い描いた通りのボールを投げられる形に近付ける、ということになるわけなのです。

単純そうに見える腕の振り一つとっても、投球動作というのは本当に繊細で、良い形に仕上げることはとても難しいのです。そんな難しいことであっても、Coach Kazのマンツーマン野球塾にご依頼いただければ分かりやすくコーチングをさせていただきます。ちなみにCoach Kazのマンツーマン野球塾の中でいま最も人気があるのが制球力向上コースです。制球力をアップさせたいという投手、もしくはお子さんの制球力をアップさせたいという親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度お気軽にご相談くださいませ。

「制球力を良くするコツはありますか?」
これはコーチングをしていると多々受ける質問です。そんな時、Coach Kazのマンツーマン野球塾のコーチはこう答えます。
「あります。制球力を悪くしている原因を的確に見つけ、改善することです」
と。制球力を向上させていくためには、この方法しかないと言い切ることができます。

ただこれは、理屈としてはまさに当たり前の理屈であり、理論立てた回答ではありません。しかし制球力を悪くしている原因というのは、まさに人それぞれなのです。100人の投手がいれば、100通りあると言っても過言ではありません。だからこそ受け売りや経験則からの指導だけではなく、目の前にいる投手の現状を正確に把握することのできる「コーチ眼」が必要なのです。

例えばあなたはこんな指導を受けたり、こんな指導をしたことはありませんか?

「トップではボールを握った手のひらを外側に向けろ(右投手なら三塁方向)」
「腕を大きく振って投げろ」
「腰を鋭く回せ」
「プレートを強く蹴る」
「腕をまっすぐに振る」
「両目でしっかりキャッチャーミットを見る」

などなど、これらはすべて制球力を乱す原因となります。そしてこれ以外にも制球力を乱す原因は数々あります。その中からどれだけ適切に原因を見つけ出し、改善できるかが制球力向上のカギとなるわけです。言い方を変えれば、それができなければいくら制球力を安定させようと投球を続けても、制球が安定することは決してありません。

Coach Kazのマンツーマン野球塾のコーチングでは、原因を助言するだけではありません。なぜそれが制球力を乱す原因となるのかまで、選手がしっかりと理解をした上で努力していけるようなコーチングを行っています。そして大切なことは繰り返しになりますが、目の前にいる選手の現状を正しく把握するということです。自分の経験則や知識の受け売りでティーチングするだけでは、選手の将来を壊してしまうことにもなりかねません。知っていることを教えることは誰にでもできることです。しかし目の前の選手の現状に合わせた指導が行えるのは、我々のようなプロのコーチだけです。

制球力を向上させることは非常に簡単なことです。制球力があまりない投手には、必ず制球を乱している原因があります。これに例外はありません。さらに言えば、素晴らしい制球力を持った投手の投球動作の中にも、制球を乱す原因は必ずあります。しかしそれが、制球力の悪い投手と比較をすれば格段と少ないということなのです。

ということで制球力を向上させるコツはたった一つだけなのです。制球を乱している原因を一つでも多く見つけ、それを適切な方法で改善するということです。

Coach Kazのマンツーマン野球塾の、制球力向上コースの詳細はこちらから

制球力というのは、投手にとっては何よりも重要な要素です。そしてこの制球力を向上させるための方法は多々あるわけですが、その中の一つに、常に同じポイントでボールをリリースする、というものがあります。しかしこの考え方は、半分は正解なのですが、半分は不正解なのです。正しくは、適切なアームスウィングで常に同じポイントでボールをリリースする、となります。

投手の腕の振り方は主に2種類あります。直線タイプと、弧線タイプです。どちらが制球力が安定し、さらに肩・肘に負荷がかからないかと言うと、これは絶対的に前者となります。弧線タイプの腕の振りで投げている投手で抜群の制球力を持つ投手はほとんどいません。

ちなみにプロ野球レベルで見ていくと、弧線タイプで投げている投手でも制球力の良い投手はいます。しかしその中でさらに、肩・肘を痛めていない投手を探してみると、ほとんど存在しないのです。弧線タイプの腕の振りで投げても、プロ選手のように尋常ではない回数のトレーニングを重ねれば、制球を安定させることができます。しかし尋常ではない回数肩・肘に負荷をかけてしまうことにより、ほとんど確実に肩・肘を痛めてしまうことになります。

弧線タイプとはハンマー投げのような遠心力が働いた投げ方で、直線タイプとは槍投げのような投げ方です。もっと具体的に説明をすると、直線タイプはトップの位置で、ボールとキャッチャーミットを見えない糸で結びます。そしてボールがその糸を通っていくような軌道で投げる投げ方です。投げたいポイントまでの軌道上でボールをリリースするため、多少リリースポイントが前後したとしても、大きく制球が乱れることはなくなります。

一方弧線タイプは、バケツ回しを想像してみてください。水の入ったバケツを持って腕をグルグル回すと、遠心力で水は落ちてきません。しかし遠心力が働いた弧線の軌道上でボールを投げてしまうと、リリースするタイミングが前後すると、ボールの発射角度が完全に変わってしまうのです。そのために制球が定まることがなくなるのです。

弧線タイプの腕の振りを、直線タイプに修正する作業は簡単ではありません。正しい知識を持たない選手が誤った方法で動作修正しようとすると、改善しようと試みているにも関わらず肩・肘を痛めてしまう結果にもなります。ですので弧線タイプのアームスウィングを、直線タイプに修正していく場合、必ず正しい知識を持ったコーチや指導者のアドバイスを聞きながら行うようにしてください。そうしなければ、投球動作に変な癖が染み込んでしまう場合もありますので、要注意です。

パーソナル投手コーチング(家庭教師の野球版)をご依頼頂いた選手の中で最も多かったご相談は、制球難と肘痛でした。2010年から始まった当パーソナル投手コーチングに於いて、制球難と肘痛は二大問題とも呼べるほど、相談件数が非常に多かったのです。それに次ぐのが肩痛と球威アップでした。球威アップに関してはポジティブな相談内容とも考えられるわけですが、肘痛・肩痛・制球難というのはどちらかと言えば、マイナス面を改善させたいという要素が強くなります。つまり投手のほとんどはマイナス面を自覚していて、それを改善したいと考えているわけなのです。

肘痛・肩痛・制球難を投手三大問題として考えると、実はこの改善方法は非常にシンプルであることが分かるのです。制球難を克服することができれば、肘痛・肩痛も同時に克服できる可能性が高く、逆に肘痛・肩痛を克服することができれば、それも同時に制球難の改善に直結する場合が非常に多いのです。つまり、いかに人体の構造に則った適切な投げ方ができるか、ということです。しかし現状はかなり厳しく、少年野球チームでの指導内容が原因でこの三大問題を抱えてしまっている投手が非常に多いのです。

もちろん少年野球チームにも素晴らしい指導者は大勢いらっしゃいます。忙しい合間を縫って最新の野球科学を勉強されている方もいらっしゃいます。ですがそのような指導者はごく一部に限られ、ほとんどの指導者は経験則でしか指導することができないようです。「自分はこう指導されたから、子どもたちにもそう指導する」という考え方ですね。その指導方法や理論が正しければ全く問題はありません。ですが「腕を大きく振れ」「腕は上から真っ直ぐ振れ」「トップの位置ではボールを外側に向けろ」「投球後は体をグラブ手側に流すな」などと指導されている方は想像以上に多いようです。どのような理論を持ちこのような指導をされているのかは分かりません。しかしこの言葉通りの動作を子どもたちが覚えてしまうと、これは間違いなく三大問題を引き起こしてしまうことになります。

治療が必要な状態である場合は除きますが、肘痛・肩痛・制球難には明確な理由が存在しています。コーチである以上、その理由を的確に把握できる能力が求められるわけなのです。Coach Kazのマンツーマン野球塾の投手コーチにはもちろんその能力が備わっています。なぜ肘が痛むのか?なぜ制球が定まらないのか?その理由を投球動作の中からすぐに見つけ出すことができます。ただし肩痛に関しては投球動作以外にも問題点があるケースもあり、その場合は改善までに時間がかかってしまう場合があります。

肘痛に関しては、骨が変形してしまったり剥離骨折なども起こしておらず、でも投げていると痛みが出てくるという場合は、月1回のパーソナル投手コーチングを4~5回続けて頂くと90%以上の選手が確実に改善して行きます。ただしこれは普段の積み重ねをコツコツと続けて行けるかが鍵となるため、それができない選手は残りの10%に加わってしまいます。ちなみに制球難に関しても同様です。制球難にも選手個々に明確な理由があり、それを継続的なコーチングにより改善して行けば、着実に制球力は安定して行きます。

パーソナル投手コーチングをご依頼頂ければ、まずその選手が抱えている問題点をご説明いたします。問題点に関しては選手それぞれ異なりますので一概には申し上げられません。問題点はコーチングの場で直接お話しさせて頂きますが、それを説明させて頂き、なぜそれが肘痛・肩痛・制球難の理由になっているのかを分かりやすく解説させて頂きます。この時コーチの言葉をメモして頂いたり、録音・録画をして頂きご自宅で復習して頂ければより効果的です。

投手にとっての問題点を解決するためには、ただ練習をしていても仕方ありません。問題点がなぜ起こってしまうのかという理由を明確にし、その理由を一つずつ解決していくことが何よりも重要なのです。良くない投球動作で毎日100球200球と練習を続けても、制球力は向上しません。野球にとって反復練習は非常に重要です。しかし間違った方法で反復練習をしてしまっては意味がありません。シャドーピッチングをするにしても、投球練習をするにしても、素振りをするにしても、バッティング練習をするにしても、適切な動作で反復することが何よりも重要です。あなたもパーソナル投手コーチングで正しい投球動作をマスターしてみませんか?

投手にとってもっとも重要な要素は制球力です。投手の三大要素は制球、変化、速度とありますが、この関係は制球>変化>速度となります。つまりいくら速いボールを投げることができても、制球力と変化がなければかんたんに打ち返されてしまいます。今回の投手育成コラムでは制球力を向上させるための1つの方法をご紹介して行きたいと思います。

投手の腕の振り方には主に2種類あります。1つは陸上競技の槍投げに似た並進運動による腕の振り方。そしてもう1つはハンマー投げのような円運動による腕の振り方です。Coach Kazのマンツーマン野球塾では前者、槍投げに似た腕の振り方を推奨しています。この腕の振り方をマスターすることができれば、制球力とボールの切れという双方を向上させることができます。

「腕を大きく振れ」というコーチングを受け続けると、大きな弧を描く円運動で腕を振ってしまうようになります。この腕の振り方には大きな遠心力がかかるため、投球時に肩周辺の筋肉が必要以上に外側に引っ張られてしまいます。これにより、肩痛のリスクを大きくしてしまいます。さらには円運動で腕を振ると、弧の線上にリリースポイントを置かなければなりません。すると、弧のどこでリリースするかによって制球と球威は大きく変動してしまいます。投げてみなければその日の調子が分からないタイプの投手の多くは、円運動で腕を振っています。

一方、並進運動により腕を振ることができれば、制球力は劇的に向上します。自分の思ったところに、思ったボールを投げられる確率が大幅にアップします。常に安定したピッチングができる投手は、並進運動により腕を振っています。そして遠心力ではなく、求心力を使ってボールを投げるため、肩周辺の筋肉が必要以上に引っ張られることもなく、肩痛のリスクも最小限に抑えることができます。このことでも分かるように、投手は円運動ではなく、並進運動でスローイングアームを振る必要があるのです。

円運動でボールを投げると、0.1秒リリースのタイミングがずれるだけで、制球や球威に大きな影響が与えられてしまいます。そしてリリースのタイミングが一定しないと、指先の常に同じ場所からボールをリリースすることもできません。ボールは人差し指と中指で弾き出すわけですが、リリースのタイミングが安定しないと、人差し指側でリリースしてしまったり、中指側でリリースしてしまったり、ストレートがスライダー回転したり、シュート回転したりしてしまいます。

反面、並進運動により腕を振ることができれば、弧ではなく、一直線の線上で、まるでライフルで撃つの弾丸のようにボールを発射できるようになります。すると、人差し指と中指の常に同じ場所でボールを弾き出すことができ、制球は向上し、ボールに鋭いバックスピンをかけられるようになり、伸びのあるストレートを思ったところに投げられるようになるのです。

並進運動によって腕を振る際のメソッドですが、ボールがトップの位置に来た時、ボールとキャッチャーミットを見えない糸で結んでください。そしてその真っ直ぐな見えない糸を通していくように、ボールを移動させていってください。この時、脚の筋力が弱いとステップを広げることができず、上体が沈まない分、相対的に肘が下がってしまいます。この並進運動による腕の振りで肘が下がってしまう場合は、下半身に筋力が不足していると理解しましょう。

なお補足ですが、並進運動により腕を振る際は、腕が以下のように回旋するように心がけてください。

セット時・・・最大外旋(テイクバックの最深部に向けてここから腕を内旋させて行く)
テイクバックの最深部・・・最大内旋(ここから腕を外旋させながらトップにつなげて行く)
トップ・・・最大外旋(ここからはフォロースルーの最後まで腕は内旋運動させる)
アクセラレーション・・・内旋
リリース時・・・指先がキャッチャーミットに正対
フォロースルー・・・引き続き内旋

円運動から並進運動へのシフトチェンジは、見た目のフォームには大きな変化はありません。しかしこのシフトチェンジは、投球時のメカニズムを根底から変えていく作業となります。ですのでこのシフトチェンジに挑戦する時は、決して焦らず、長い時間をかけてじっくりと取り組むようにしてください。