「制球力を良くするコツはありますか?」
これはコーチングをしていると多々受ける質問です。そんな時、Littlerockheartのコーチはこう答えます。
「あります。制球力を悪くしている原因を的確に見つけ、改善することです」
と。制球力を向上させていくためには、この方法しかないと言い切ることができます。
ただこれは、理屈としてはまさに当たり前の理屈であり、理論立てた回答ではありません。しかし制球力を悪くしている原因というのは、まさに人それぞれなのです。100人の投手がいれば、100通りあると言っても過言ではありません。だからこそ受け売りや経験則からの指導だけではなく、目の前にいる投手の現状を正確に把握することのできる「コーチ眼」が必要なのです。
例えばあなたはこんな指導を受けたり、こんな指導をしたことはありませんか?
「トップではボールを握った手のひらを外側に向けろ(右投手なら三塁方向)」
「腕を大きく振って投げろ」
「腰を鋭く回せ」
「プレートを強く蹴る」
「腕をまっすぐに振る」
「両目でしっかりキャッチャーミットを見る」
などなど、これらはすべて制球力を乱す原因となります。そしてこれ以外にも制球力を乱す原因は数々あります。その中からどれだけ適切に原因を見つけ出し、改善できるかが制球力向上のカギとなるわけです。言い方を変えれば、それができなければいくら制球力を安定させようと投球を続けても、制球が安定することは決してありません。
Littlerockheartのコーチングでは、原因を助言するだけではありません。なぜそれが制球力を乱す原因となるのかまで、選手がしっかりと理解をした上で努力していけるようなコーチングを行っています。そして大切なことは繰り返しになりますが、目の前にいる選手の現状を正しく把握するということです。自分の経験則や知識の受け売りでティーチングするだけでは、選手の将来を壊してしまうことにもなりかねません。知っていることを教えることは誰にでもできることです。しかし目の前の選手の現状に合わせた指導が行えるのは、我々のようなプロのコーチだけです。
制球力を向上させることは非常に簡単なことです。制球力があまりない投手には、必ず制球を乱している原因があります。これに例外はありません。さらに言えば、素晴らしい制球力を持った投手の投球動作の中にも、制球を乱す原因は必ずあります。しかしそれが、制球力の悪い投手と比較をすれば格段と少ないということなのです。
ということで制球力を向上させるコツはたった一つだけなのです。制球を乱している原因を一つでも多く見つけ、それを適切な方法で改善するということです。