現代の野球指導者必携の『女性アスリートコーチングブック』

今回はこちらの本をご紹介したいと思います。『女性アスリートコーチングブック』。今や野球は男子だけのスポーツではありません。女子野球のワールドカップは2004年に始まり、これまで8大会行われてきました。最初の2大会はアメリカが優勝し、日本は共に銀メダルと悔しい思いをしたのですが、しかし3大会目から昨年2018年に行われた8大会目までは、日本女子野球は6連覇を果たしているんです!現在、日本の女子野球は世界で圧倒的な強さを誇っています。

少年野球チームにも女子選手が増えてきました。近年は少女野球チームも増えてきており、男子選手の人数が減り続ける一方、女子選手の人数が少しずつ増えてきています。お父さんお母さんに野球場に連れて行ってもらっているうちに、どんどん野球が好きになったのかもしれませんね。とても良いことです!

ですがこのような状況の中、女子選手に対する接し方をまったく理解していない男性指導者が多いことも現実です。ただこれは野球界だけではなく、日本のスポーツ界全般に言えることです。例えばスポーツ業界のセクハラ問題に関するニュースは毎年のように目にしますし、近年ではパワハラに関するニュースも目に見えて増えてきました。だからこそ女子選手を指導する可能性がある方にはこの本、『女性アスリートコーチングブック』を読んでいただきたいと思います。

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僕はこの本を、コーチに転職した1年目に熟読しました。女子選手特有のメンタル、女子選手特有の体のこと、女子選手特有のスポーツと健康に関することなどなど、女子選手を指導するにおいて必要最低限の情報がとてもわかりやすく解説されています。もちろんこの1冊を読めば問題なし、というわけではありませんが、最低限、この本でなかったとしても、この類の本は1冊以上読んでおくべきだと思います。

近年は少年野球チームでプレーをする女子、さらには中高大でも女子野球が盛んになってきていますので、いつチームに女子選手が加入しても対応できるように、指導者の肩書きを持っている方であれば『女性アスリートコーチングブック』は必携の1冊だと思います。スポーツをする娘さんをお持ちの親御さんにもオススメですので、ぜひ読んでみてください。