打席で投手のボールを上手く見極めるための3種類の見方

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今回のスラッガー養成コラムでは、打席に立った際、投球を見極める3種類のボールの見方について書き進めてみたいと思います。今回は主要な3種類のみのご紹介となりますが、人によってはもっと違う見方をしていることもありますので、ぜひご自身に一番合う見方を探してみてください。

投球を見続けられるだけ見続ける見方

まずは一番の基本、最も多くの方がこの見方を使っていると思います。ボールが投手の手から放たれてからボールを見続けられるだけ見て、ギリギリまでボールを目視する見方です。この場合、ボールを見極める場所は最も自分自身に近い場所になりますので、ミート力や瞬時の判断力に自信がない選手はこのやり方が一番シンプルだと思います。打率は上がりにくいですが、一番の基本だと言えます。

ただし、ボールが140kph、150kphを超えてくると、ボールは自分自身の5~7m手前で目視できなくなります。90~100kph程度であればかなり手元までボールを目視し続けることができますが、球速が速くなるほど手前でボールを見失うことになりますので、これはまだ球速が遅い小中学生や、草野球レベルに最もフィットしたボールの見方だと言えます。

マウンドとホームの中間に枠を設置する見方

2つ目は、マウンドとホームプレートの中間地点あたりに仮想ストライクゾーンを作ることです。そこに頭の中でストライクゾーンの枠を設置して、「中間地点で枠のここを通ったらホームプレートの上ではここに来る」という判断基準を作っていきます。そうすることによって比較的早めにボールから目を切って、目線をホームプレート上に持っていくことができます。

ちょっと難易度は高く、枠をイメージする想像力と瞬時の判断力に優れた選手にしかできないと思います。プロ野球レベルであっても一部の限られた打者しか使っていない手法なのですが、しかしこれができるようになると選球眼が飛躍的にアップし、しっかりとストライクだけを打っていけるバッターになり、打率も上がるようになります。

投手がリリースした瞬間に目を切る見方

3つ目は、投手の手からボールが放たれた瞬間にボールが来る場所を予測して目を切り、目線をホームプレート上に置いてボールが来るのをじっくりと待つ見方です。しかしこれは3つの中では最も難易度が高く、プロ野球でも毎年のように首位打者争いに加わっている超一流のバッターにしかできない技術です。

非常に難易度が高いわけですが、これができるようになると目線をほとんど動かすことなく高速で飛んでくるボールを捕らえられるようになるため、ミート力は飛躍的にアップしていきます。しかし2つ目の見方以上に瞬時の判断力が必要となりますので、アマチュア野球でこれができるのは数千人に1人いるかいないかではないでしょうか。2つ目と3つ目は難易度が高い技術ですので、小中学生や草野球選手は、まずは1つ目の見方をしっかりできるように練習してみるといいと思います。

筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
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ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

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