軟式野球で複合バットに慣れてから硬式野球に進んだ際の問題点

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僕は選手たちには常々「よりレベルの高い野球に進みたいのならビヨンドは使うべきではない」と伝えています。特に軟式野球から、将来は硬式野球に進みたいという目標がある選手の場合は、絶対にビヨンドなどの複合バットは使うべきではありません。

手の痛みがミート力を向上させる

木製バットのスウィーツスポットはだいたい2〜5mmくらい、金属バットは5〜20mmくらい、でもビヨンドなどの複合バットは10cm以上あります。つまりどこに当てても打球が飛んで行ってしまうんです。軟式野球しかやる予定はなく、さらにはあくまでも趣味として野球をするのであれば、ビヨンドを使っても良いと思います。しかしより上達したいのであれば、複合バットは使うべきではありません。

複合バットに慣れてしまうと、スウィートスポットで打球を捕らえるという技術がまったく磨かれないんです。つまりミート力が向上することは絶対にないということです。硬式野球では特に顕著ですが、軟式野球の普通の金属バットでも、スウィートスポットを大きく外して打つと手が痛くなります。そして打球もまったく飛びません。その痛さを経験しているうちに、痛くない打ち方をしようとしてどんどんミート力が向上し、高い確率でスウィートスポットでボールを捕らえられるようになっていくんです。

複合バットを使うと硬式野球に進んだ時に苦労する

でも複合バットの場合、ウレタンの部分に当てれば、どこに当たってもある程度打球が遠くまで飛んで行ってしまいます。さらには手が痛くなることもありません。もちろんヘッド寄りで遠心力を使って打った時が一番遠くまで飛ばせるわけですが、詰まったとしても外野まで飛ばすことができてしまうんです。まさに当たれば飛ぶ、というバットです。

例えば小中学生の軟式時代に複合バットに慣れてしまうと、中高生になって硬式野球に進んだ時、金属バットにまったく対応できなくなってしまいます。まったくスウィートスポットに当てることができず、打球もケージが飛び出すことがなくなります。と言うと少し大げさですが、でもそれくらい打球が飛ばなくなってしまいます。金属バットに慣れた高校生がプロ入り後に何年も木製バットに対応できないのと同じですね。

目先のヒットが欲しいだけなら複合バットもあり

プロ野球という最もレベルが高いリーグにいる選手であっても、金属バットから木製バットにシフトする際には多くの選手が苦しんでしまいます。金属バットから木製バットであってもそれだけ苦しんでしまうのですから、複合バットから金属バットや木製バットにシフトする際は、文字通り想像以上に苦しむことになります。もしかしたらビヨンドに慣れたスウィングが金属バットに慣れていく前に2年半未満の中学野球や高校野球が終わってしまうかもしれません。でもそれじゃあまりにも悲しすぎます。

軟式野球で、目先のヒットが欲しいのであれば複合バットを使うのも良いと思います。ミート力がなくても、誰にでも簡単に外野まで打球を飛ばすことができますので。でももしもっと上達したいという思いを持っていたり、将来は硬式野球に進みたいという目標がある場合は、複合バットは絶対に使わない方が良いと思います。絶対に金属バットや木製バットにすぐに慣れることができなくなってしまいます。ですので複合バットは、趣味の域から出ない予定の選手だけ使うというのがベストではないかと僕は考えています。

筆者:カズコーチ(プロフィール)
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチング、自主トレサポート、動作分析、試合内容分析、小中学生の個人レッスンなどを業務としているプロフェッショナルコーチです。
TeamKazオンライン野球塾主宰
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ビデオの収録内容

講師:カズコーチ
プロ野球選手の個人コーチ・自主トレサポート・動作分析、野球選手を治療するスポーツ外科医や理学療法士へのテクニカルアドバイザー などを務めるプロフェッショナルコーチ。子どもたちの野球肩野球肘を撲滅させるためのレッスンにも尽力。

ビデオの長さ:2時間44分

Chapter1 プロローグ

Chapter2 なぜ野球肘になってしまうのか?
野球肩野球肘になりやすい状況などについて解説

Chapter3 肘を痛めてしまう原因動作

  • 肘の内側を痛めやすい投げ方
  • 野球肘を発症させる内旋型トップポジション
  • トミージョン手術とは?
  • 変化球を投げるとなぜ肘を痛めやすいのか?
  • 内旋型トップポジションで腕をしならせようとすると確実に野球肘になる
  • 上腕三頭筋が原因の野球肘
  • 投球時に肘がロックされやすい変化球
  • 肘がロックされやすいボールの握り方
  • 肘がロックされやすい親指の使い方
  • ネズミ(遊離軟骨)について
  • カタパルト投法で投げると肩も肘も痛める
  • 肘頭を痛めやすい投げ方
  • 肘を痛める間違った肘の先行のさせ方

Chapter4 野球肩になりやすい投げ方

  • 肩を痛めやすいテイクバックの形
  • 肩を痛めやすいコッキングの形
  • ほぼ確実に肩を痛めるパワーポジションからの投球
  • 手投げとは?
  • 左投手特有の肩を痛める投げ方
  • 肩への負荷が大きくなる肘の高さ
  • 肩を痛める間違ったオーバースロー
  • 徐々に肘が下がってしまう理由
  • 野球肩になるボールリリースの形
  • 肩への負荷が高くなる遠心力投法
  • 0ポジションとは?
  • 野球肩になる間違ったスナップスロー
  • 背筋を痛めやすい投球フォーム

Chapter5 野球肩野球肘になりにくい本当に正しい投げ方

  • ワインドアップ・ノーワインドアップ
  • セパレーション
  • テイクバック
  • コッキング
  • トップポジション
  • アクセラレーション
  • ボールリリース
  • フォロースルー
  • エクステンションとは?
  • 一連の動作によるモーション解説
  • 股関節の正しい使い方
  • 股関節を正しい動作で使えていないと、下半身で作ったエネルギーが上半身に伝わらず、結果的に上半身だけに頼った投げ方をするしかなくなる。
  • 股関節を正しい動作で使えるようになると、小柄でも細身でも速いボールを投げられるようになり、さらには怪我なく投げ続けることもできる。
  • 股関節を正しく使った投げ方こそが、肩肘を痛めにくい本当に正しい投げ方
  • 野球肩になりやすく、制球力も低下させてしまう平地での投球練習のやり方
  • お父さんがお子さんとキャッチボールをする際の注意点

Chapter6 肩のコンディショニング

  • 野球肩のセルフチェック法
  • 4種類のインナリング

Chapter7 エピローグ

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