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最終更新日:2020.05.12 | 投手育成コラム

体が硬いとはどういうこと?体が硬いデメリットは何?を徹底解説

体が硬いってどういうこと?

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体が硬いとはどういうことなのか?!

スポーツ選手に柔軟性は不可欠ということは、誰もがご存知だと思います。体の硬さはスポーツ選手にとって致命的な弱点となります。しかし日本の少年野球チームなどでは、練習後に1時間以上ストレッチングを行っているチームはほとんどありません。中にはもちろんしっかりやっているチームもあるのですが、99%以上のチームはやっていないと思います。

さて、そもそも体が硬いってどういうことなのでしょうか?もちろん脚が広がらない、前屈ができないということになるわけですが、でもどうして脚が広がらなくなったり、前屈ができないほど体が硬くなってしまうのでしょうか?今回のコラムでは、そのあたりにフォーカスを当てて徹底解説を行います!

体が硬いと生じるデメリットとは?!

まず体が硬いとどうのようなデメリットが生じるのか、という点について考えてみたいと思います。このあたりに関しては簡単にご想像いただけるとも思いますが、まず柔軟性の低い筋肉は疲労回復の速度が遅くなります。今日の疲れが明日まで残ってしまい、疲れが残った状態で練習をしてまた疲れが溜まってしまい、この繰り返しにより怪我のリスクを高めてしまいます。

そして筋肉や関節に柔軟性がないと、スポーツの最中に急ブレーキをかけるような動作、急激な負荷がかかるような動作によって筋組織が損傷し、疲労度が高くなくても突発的な肉離れなどの怪我をしやすくなります。また、柔軟性が低下した筋肉は上手く水分補給をすることができなくなり、つったり、痙攣したりという症状も出やすくなります。ちなみにつる、痙攣という症状は脱水症状の一歩手前とも言えますので、迅速な水分補給が必要です。

さらに関節の可動域が狭いと、ボールを投げるにもバットを振るにも、加速させられる幅が狭くなってしまうため、球速やスウィング速度が低下してしまいます。逆に肩甲骨の可動域が広ければ広いほど長く加速させられるようになるため、球速をアップさせやすくなります。

体はどうして硬くなってしまうのか?!

ところで、体が硬いとはどういうことかを説明できる方はいらっしゃるでしょうか?もちろん野球をされていて、スポーツ科学をしっかり学んでいたり、担当コーチが勉強されている場合は普通に皆さんご存知だと思います。でもボランティコーチしかいない少年野球チームなどでは、なかなかそこまでご存知の方は少ないのではないでしょうか。

体が硬いという状態は、主に2種類の硬さがあります。1つ目は筋肉そのものの柔軟性が低下し、本来ゴムのように伸びるはずの筋肉が伸びなくなってしまう状態です。2つ目は筋肉と骨の接合部分が癒着してしまい、雁字搦めにされてしまっているような状態です。

筋肉は一度癒着してしまうとなかなか剥がすことができません。リハビリをサポートしてくれるPT(理学療法士)などに相談をすると徒手で剥がす技術を持っている方も多数いらっしゃるのですが、普段のストレッチングによって癒着を完全に剥がすのには数ヵ月〜数年かかる場合があります。ですので癒着してしまう前に入念なストレッチングを行っておくことが大切なのです。

筋膜リリースって一体なに?

筋肉を分解していくと、1本の細い筋になります。この筋は筋膜という薄い粘膜で覆われていて、その1本ずつの筋が数本集まり細い束になります。そしてさらにその細い束がいくつか集まり太い束になっていきます。

ストレッチングをしないと、筋を束ねている筋膜同士がその粘性によってどんどんひっつき合ってしまうんです。すると三本の矢ではありませんが、1束ずつよりも2束ずつ、2束ずつよりも3束ずつの方が筋肉は伸びにくくなってしまいます。この筋膜同士のひっつき合いも、筋肉の柔軟性を大きく低下させる原因となります。

体が硬い人というのは、ほとんどのケースで筋膜同士がひっつき合っていると思います。そんな場合はストレッチングを行う前に、フォームローラーなどを使って筋膜を入念にリリースしてあげると、ストレッチングの効果も高まっていきます。ちなみにフォームローラーを背中で転がすと、指圧マッサージをされている感じですごく気持ち良いので、筋膜リリース効果だけではなく、マッサージ効果も期待できます。

使った筋肉をほったらかしにしてしまうと硬くなったり癒着してしまう

スーパーでお肉を買ってきて火を通して料理をすると、焼き立ては柔らかくてジューシーで美味しいですよね?でも焼いた後に何時間も経ったり日を置いてしまうと、温め直してももう一度同じように柔らかくジューシーな美味しさに戻ることはありません。人間の体にも似たようなことが言えるんです。

トレーニングをして体が温まっている状態だと、何もしていない時よりも筋肉は柔らかくなります。しかしここで、体の火照りが冷める前にスタティックストレッチング(座ったり、リラックスした状態で行う静的ストレッチング)を行っておかないと、筋肉はどんどん硬くなってしまいます。例えば2時間トレーニングをしたら、2時間ストレッチングを行うくらいの気持ちでいかないと、一般の方よりもハードに使われるスポーツ選手の筋肉はあっという間に硬くなってしまいます。

野球チームでよく「帰ったらしっかりストレッチしておくように」と言われることもあるかと思いますが、やらないよりはもちろん良いのですが、しかしこのやり方は最適とは言えません。ストレッチングは運動した直後、まだ体が温かいうちにやっておくのが最適です。スーパーのお肉と違って人間の筋肉は息をし続けていますので、コンディショニングさえ怠らなければ、また柔らかい筋肉に戻すことができます。

ちなみに夜寝る前の2時間ではストレッチングはしないでください。ストレッチングは交感神経を働かせ、体内の血の巡りを良くする作用がありますので、寝る直前にやってしまうと寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなることがあるため注意してください。

ストレッチングをする最適な時間はいつ?

ストレッチングは寝起きに行うのが最適です。人間の関節というのは、一日立ったり歩いたりしていると、どんどん関節が詰まってしまうんです。身長が高い人だと、寝る前だと起きた時よりも1〜2cm身長が縮むこともあります。寝起きというのは当然何時間も横たわった直後ですので、詰まった関節が元に戻されている状態なんです。ですので寝起きの、まだ関節が詰まっていない時間帯にストレッチングを行うのが最適なんです。

しかし注意していただきたいのは、寝起きといっても体が冷えた状態でストレッチングをしてはいけないという点です。最高なのは寝起きにお風呂でお湯に浸かって体を温めてからストレッチングを行うことです。この寝起きのストレッチングと運動直後のストレッチングが柔軟性を高めるためには最適なタイミングとなります。

体が硬いと身長が伸びないし、伸びても縮むって本当?!

本当です。まず身長が伸びやすい年代で体が硬くなってしまうと、硬いゴムのように伸びなくなった筋肉と、癒着してしまった部分によって成長が邪魔されてしまい、骨が伸びにくくなってしまいます。その結果後天的に身長が伸びにくくなってしまいます。

そして身長が伸びても大人になってから柔軟性が著しく低下してしまうと、椎関節が詰まるようになります。椎関節とは、背骨だと思ってください。背骨というのは24個の椎骨というブロックが縦に積み重なって一本の長い背骨となるわけですが、このブロックの間にはそれぞれ椎間板というクッションが挟まっています。このクッションがぺったんこになってしまい、ブロックとブロックが繋がっている部分の関節、つまり椎関節が狭くなってしまい、その結果背骨の歪曲が大きくなったり、背骨の長さそのものが短くなってしまうことにより、身長が低くなってしまうんです。ちなみに椎間板が椎関節からはみ出してしまう状態のことを椎間板ヘルニアと言います。

椎骨と椎関節

ちなみに椎骨の数は身長が低くても高くても24個と決まっています。人によって23個だったり、25個だったりということはありません。

体が硬いと10cm以上身長が縮んでしまうことがあるって本当?!

本当です。股関節が硬いと骨盤が後傾していきます。骨盤が後傾してしまうと股関節の可動性はさらに低くなっていき、さらにはどんどん猫背になっていき、背骨の歪曲が大きくなることによって身長を縮めてしまいます。190cm近くあった人の身長が30歳を過ぎてから180cmくらいになってしまうのは珍しいケースではありません。

また、骨盤が後傾してしまうと年齢問わず腰痛を引き起こしてしまいます。つまり股関節が硬くなって骨盤が後傾してしまうと、背は縮むは腰は痛くなるはでまったく良いことがないわけです。さらには運動パフォーマンスも大幅に低下しますので、スポーツ選手としては怪我云々以前に柔軟性の低さが致命傷になってしまうんです。

骨盤と股関節f

体の柔軟性と乳酸の関係性

疲れとは乳酸が溜まっている状態、という風に思っている方も多いと思いますが、これは不正解です。乳酸値というのは通常、運動後1時間程度で元の数値に戻るんです。でも疲労感というのは運動後数時間後、数日後まで続きます。つまりこの疲労感と乳酸というのは、実は無関係なんです。

ですが筋肉に柔軟性がなくて機能性が低下していると、筋肉で使える乳酸の量が少なくなってしまうんです。運動中に関してだけを言えば、柔軟性がなく機能性が低下した筋肉で使い切れなかった乳酸が体に疲労を感じさせることがあります。しかしこれはあくまでも運動後1時間程度の話です。

乳酸について補足をしておくと、乳酸というのはカリウムが筋から漏れ出すのを防ぐ役割を持っています。カリウムが筋から漏れている状態というのは、運動中に疲労感を感じさせる原因の1つとなるわけですが、それを抑えてくれるのが乳酸なんです。炭水化物を抜くダイエットをすると乳酸値が低下し、カリウムが筋から漏れやすくなるため疲労感を感じやすくなります。ですので炭水化物や糖質を完全に抜いてしまうダイエットというのは、強い疲労感を生み出す原因になるため注意が必要です。

筋肉のことだけを勉強していると、実はスポーツの世界では乳酸に関して誤解されてしまうことが多いんです。でも一度筋肉から離れて、乳酸に関して専門的に勉強をしてみると、「乳酸=疲労」ではないということをよく理解することができます。よくエステなんかの広告で「マッサージで乳酸などの老廃物を取り除いてスッキリしましょう!」なんていうキャッチコピーを見かけますが、このコピーは科学的には完全に不正解で、乳酸というのは老廃物ではなく、筋肉を良い状態で働かせるためには必要不可欠なものなんです。

ストレッチングはマイナス要素を増やさないための作業

さて、ここまで長々と書いてきたわけですが、筋肉に柔軟性がないとどんなデメリットが生じてしまうのか、ということをよく理解していただけたと思います。ストレッチングというのは、トレーニングではなくコンディショニングという分類に入ります。トレーニングというのはプラスアルファを得るために行う作業で、コンディショニングというのはプラスマイナス0の状態から、運動したことによってどんどんマイナス数値になっていったものを0に戻す作業のことです。

つまりストレッチングというのはプラスを得るために行う作業なのではなく、マイナスを増やさないようにするために必要な作業ということになります。このストレッチングというコンディショニング作業をサボってしまうと、マイナス要素がどんどん増えていってしまいます。

例えば脳で「右脚をこういう風に動かせ」と指令を出すと、その信号は微弱な電流によって細胞、神経、筋肉と伝えられていきます。この時筋肉の柔軟性がないことによって筋肉内の水分量が十分ではないと、この信号の伝達速度が遅くなってしまったり、上手く伝わらない状態になってしまいます。また、体脂肪は電流を通さないため、体脂肪率が高いとやはり指令が上手く伝わらなくなります。すると思うように体が動かなくなり、野球の練習をしてもなかなか上達しない、という悪循環を生んでしまいます。

まとめ

練習しても上手くなれなかったり、疲れが抜けなくなったり、怪我が増えたり、球速やバットスウィングが速くならなかったり、身長が止まったり縮んだり、筋肉が硬くコンディションが悪い状態だとどんなデメリットが生じてしまうのかをよくわかっていただけたと思います。ストレッチングというのは、そうならないために行うものなんです。

スポーツをされない一般の方なら週に2〜3回、20〜30分ずつストレッチングをされるだけでも十分かもしれません。しかしこのコラムを読んでくださっているということは、野球を上手くなりたいと思っているはずです。野球選手としてもっともっと上手くなりたければ、毎日最低1〜2時間はストレッチングをすべきです。テレビを見ながらでも、勉強しながらでもなんでも良いんです。ストレッチングだけに集中する必要はまったくありません。

例えば椅子に座った状態で座面に手を突いて、腕を伸ばして体を持ち上げるような動作をしてみてください。それだけでも後傾しやすい骨盤が真っ直ぐ立ったり、腰もよく伸ばされるはずです。2時間ぶっ続けじゃなくても良いんです。合計が2時間になればOKです。

ストレッチングの重要性はもうご理解いただけたと思います。このコラムを読んで重要性を理解していただけたら、明日からではなく、今日から1時間2時間のストレッチングを始めていきましょう!

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