球威・球速を低下させる大き過ぎるテイクバック
球威・球速をアップさせるために、大き過ぎるテイクバックを取っている投手をよく見かけます。例えば2013年あたりの埼玉西武ライオンズ大石達也投手は、かなり大き過ぎるテイクバックを取っていましたね。ですがこの投げ方はエネルギーを使える方向(ベクトル)がキャッチャーミットに向きにくいため、球威アップにそれほど繋がらないばかりか、肩を痛めるリスクが非常に大きくなってしまうのです。
テイクバックとはその名の通り、投げたい方向の真後ろにテイク(動作を取る)していく動作のことです。おもちゃのチョロQと同様です。チョロQも真後ろにテイクして、真ん前へ進めていきますよね。野球のボールも同じで、投げたい方向の真後ろにテイクさせ、真ん前へ向かって加速させていくのが最も球威・球速がアップしやすい投げ方であり、肩を痛めるリスクも適切な動作にさえなっていれば、軽減させることができます。
肩関節の大き過ぎる内転・外転が野球肩に繋がることは
前回のコラムで書いた通りです。故障を防ぐという意味でも、パフォーマンスを向上させるという意味でも、テイクバックは背中側でもお腹側でもなく、しっかりと真後ろ(二塁ベース側)に入れるべきなのです。そうすれば球威・球速もアップさせやすく、故障のリスクも軽減し、さらには打者からボールの出所が見え難くなります。
投球動作で唯一の適切な投げ方は、故障しにくい形の動作です。故障しやすい動作ではパフォーマンスを安定的に向上させていくことはできません。そもそも怪我をしてしまっては練習ができないため、上達することもできません。そういう意味に於いても、投球動作(モーション/メカニズム)は怪我のリスクが少ない形を取るべきなのです。
投球動作さえ適切な形になっていれば、投球フォーム(見た目)はどのような形でも良いのです。オーバーハンドスローでもアンダーハンドスローでも、トルネード投法でもマサカリ投法でも。見た目はどのような形でも構いませんので、とにかく動作だけは良いものを一つでも多く取り入れられるように取り組んでいってください。それが球威・球速アップに直結していくはずです。
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